いつのまにか6 ページ26
降谷side
『あー、今日大晦日ですね……』
もう、会ってから2年半ですかね?なんてAの言葉を聞いて、まだそれだけしか経ってないのかと思った。
「まだ2年半か」
『え、もう、じゃないんですか?』
「まだ、だよ
俺からしたらもう何年も一緒にいる気分だよ」
俺の言葉を聞いてか、嬉しそうに笑った。可愛い。あー、結婚したい。
『ふふ、嬉しいです。でも、私はどんどん時間が過ぎていっちゃったような気分ですよ』
楽しい時間ってすぐ終わっちゃうから……。と今度は少し寂しげな顔。
「終わることなんてないだろ?
俺たちはずっと一緒にいるんだから」
『〜〜〜っ!!いつまで経ってもタラシですね!』
「はぁ!?ちょ、待てよ!?」
目を見開いたかと思えば顔を真っ赤にしてスタスタと先へ行ってしまう。待て待て待て、俺なんか怒られるようなことしたか?
「…………怒ってるのか?」
『怒ってないです』
顔を覗き込んでもすぐに逸らされる。……あ、恥ずかしいのか?
「ふ、可愛いやつだな」
『かっ、可愛くなんてないですっ!!』
真っ赤な顔で怒られても可愛いだけで怖くもなんともない。まぁ、怒ってないならいいか。
「さて、今日は服、見るんだろ?」
『…………見ます』
「じゃあ行くぞ」
ス、とさりげなーく手を繋ぐと一瞬固まったけど、すぐにふにゃっとした幸せそうな笑みに変わった。
ここ行きたいなぁ、と前に言っていた店に入って店内を見て回る。
『あ、零さん!これ!これなんかどうですか?』
「……ダメだ」
『えー、零さんのケチー』
暫くしてAの持ってきた服を見て首を振る。なんだあの服。露出し過ぎだろ。
『じゃあ、これは?』
「ダメ」
『これは?』
「ダメ」
『じゃあー……これ!』
「……ダメだ」
『今悩みましたね!?』
よし、この系統で攻めよう、とか聞いてないぞ。というか、別にAは何でも似合うから特にこだわりはないんだが、他の男が見るとなると話は別だ。
「……こんなのはどうだ?」
ふと、目に付いた服。何となくAっぽいな、と思った。
『買います!!』
「そ、そうか……」
勢い凄いな。俺が言った途端に食いついてきただが。
『零さんが選んでくれた!零さんが!』
「なんかそれだと俺がいつもは選んでないみたいじゃないか」
『恋人が選んでくれるって嬉しいじゃないですか!』
やっぱり可愛いわ、マジ天使。←
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ミサキ@(プロフ) - 咲さん» はい、もしかしたらまた思い出した時に書きに来るかもしれませんが、一応完結になります。今まで読んでくださりありがとうございました!! (2017年11月29日 7時) (レス) id: 38411daa0b (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - 終わりだったのですね…!お疲れ様でした。更新も頑張ってください (2017年11月28日 22時) (レス) id: f109e41118 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ@(プロフ) - チョコ♪さん» もちろんです!楽しみにしていただけると嬉しいです! (2017年9月30日 15時) (レス) id: 38411daa0b (このIDを非表示/違反報告)
チョコ♪(プロフ) - ミサキ@さん» よろしくお願いします! (2017年9月30日 15時) (レス) id: 05bb390022 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ@(プロフ) - チョコ♪さん» コメントありがとうございます!満足頂けるよう、更新頑張ります! (2017年9月30日 15時) (レス) id: 38411daa0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミサキ@ | 作成日時:2017年9月14日 20時