【名探偵コナン】いつのまにかトリップ third【降谷零】

(１１３)：放課後 ページ16

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美姫「それでね！そのあと……」


世良「へぇー！そんな事があったのか！」


教室で蘭を待ちながら美姫と世良ちゃんが話している。
私？私は透さんに借りた本を読んでます。もちろん、ミステリーです。


美姫「あ、そういえば、真澄ってなんで学校来てなかったの？」


美姫達の話が耳に入ってくる。


世良「実はママが風邪引いちゃってさ」


美姫「そっかぁ、大変だね」


確か、転校してきたときに美姫が「世良さんがいない……」って死んだ顔してたっけ？


世良「まぁね！でもそこまで大変でもないと思う。時々ジョディさんとか来てくれるしね！」


美姫「え！ジョディさんってFﾋﾞｯいった！」


FBIと言いかけた美姫の足を踏みつけ、睨みつける。怪しまれるだろうが、という意味を込めて。


美姫「な、なんかごめん…」


そうすると、しゅん、という効果音がつきそうなほど落ち込んで＿＿きっと何故なのかはわかっていないだろうが＿＿謝られた。


世良「美姫？なんで謝っているんだい？」


世良ちゃんからは見えなかったらしく、聞いてくる。が、怪しまれるのは困るので


『世良ちゃんは気にしなくていいよ』


と、言っておく。あとでなんか言われそう。
……別に怖くないけど。


美姫「それにしても、蘭遅いね〜」


世良「仕方ないよ、蘭くんは空手部主将なんだからさ！」


空手部、という単語で思い出した。


『美姫、行かなくていいの？』


美姫「ん？あぁ、私水曜日は長欠取ってるからね」


何も無いのに……と世良ちゃんも一緒に美姫の言葉に苦笑いをした。

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