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(108):予想外 ページ11

美姫side


沖矢「……さん?聞…て…………?美姫さん?」


「ぅえ!?あ、ごめんなさい、なんですか?」


沖矢「大丈夫ですか?」


さっきからこのやり取りを何回繰り返したことか。心配されるのも無理も無い。


「大丈夫ですよ」


大丈夫なわけない。この後のことを考えると、今からでも緊張してくる。


沖矢「………少し休みましょうか」


「え?あ、はい」


大丈夫じゃないと判断されたらしい。昴さんに手を引かれ、どこかの喫茶店に入った。


沖矢「……それで、美姫さん。提案なんですが……"お話"、俺からでもいいか?」


「はい?」


俺からでも?それ、告白の話ですよね、そうか、私もう振られるのか。


赤井「……俺は、お前の事は嫌い」


やっぱり、そうなのかな。


赤井「……というか苦手だった」


「え?」


予想外の言葉に驚きの声が漏れる。


赤井「最初は組織からの回し者か、とも思ったが、あまりにも普通に女子高生だったからな」


「私は普通に女子高生ですよ!」


赤井「わかっているさ、まさか他の世界から来たなんて考えられはしないだろう?」


「まぁ……そう、かもしれませんね」


かも、じゃないと思うんだが……。と赤井さんは少し呆れている。


赤井「でも、聞いた後、何故か納得出来てな。そのまま受け入れることも出来た」


「すごい順応力ですね……」


次はこちらが呆れる番で。そんな簡単に受け入れられるなんて凄すぎる。


赤井「その後の君のAと話している時の顔を見て、なんとなく好きだなと思ったんだ」


「す、好き………!?」

赤井「あぁ、俺は君が好きだ」


ストレート過ぎて恥ずかしいを通り越して、驚いてしまう。


赤井「………返事は、くれないのか?」


「え、あ、や、その、えっと………」


驚くというよりはパニックに近い。言葉がうまく出てこなくて、困らせたくないのに話せない。


赤井「……とりあえず深呼吸をした方がいいんじゃないか?」


顔を赤くして、何も喋れない私に苦笑いをしている赤井さん。


「……はぁ、落ち着きました」


言われた通りに深呼吸をするととりあえず落ち着いた。


赤井「なら、もう一度聞こう。……俺は君が、いや、美姫が好きだ。……返事をくれ」


「………わ、私も………好き、です…」


折角落ち着いたのに、また恥ずかしくなって心拍数が上がる。


赤井「そうか、これからもよろしくな」


「挨拶おかしいです。…まぁ、よろしくお願いします」

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ミサキ@(プロフ) - 咲さん» はい、もしかしたらまた思い出した時に書きに来るかもしれませんが、一応完結になります。今まで読んでくださりありがとうございました!! (2017年11月29日 7時) (レス) id: 38411daa0b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 終わりだったのですね…!お疲れ様でした。更新も頑張ってください (2017年11月28日 22時) (レス) id: f109e41118 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ@(プロフ) - チョコ♪さん» もちろんです!楽しみにしていただけると嬉しいです! (2017年9月30日 15時) (レス) id: 38411daa0b (このIDを非表示/違反報告)
チョコ♪(プロフ) - ミサキ@さん» よろしくお願いします! (2017年9月30日 15時) (レス) id: 05bb390022 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ@(プロフ) - チョコ♪さん» コメントありがとうございます!満足頂けるよう、更新頑張ります! (2017年9月30日 15時) (レス) id: 38411daa0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミサキ@ | 作成日時:2017年9月14日 20時

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