vol.7『抱えてるもの』 ページ8
レイ「お前もう大丈夫なのか？」
「うん…エマとノーマン探してるんだけど…
どこにいったか知ってる？」
レイはお風呂から出たばっかりなのか髪は少し濡れてて、
身体から少し湯気が出てる。
私は辺りを見渡し二人を探すけれどいない。
あるのは箒だけ。
どうして…
レイ「あいつら、コニーのリトルバニーを届けに門に行った」
「！！」
私はそれを聞き顔を青ざめる。
もしママや食人鬼に見つかれば…私はそう思うと冷や汗が止まらなくなった。
今日の出荷はコニー。
優しいエマに賢いノーマン。
もうこれ以上犠牲者を増やしたくない。
新しい家族を、失いたくはない。
正面玄関はママがいつも鍵をかけてる。
でも裏口は少し扉が開いていた。
「っ…」
レイ「A！？」
私は急いで二人を追いかけようと裏口に走る。
だけれどレイは急いで私の手首を掴んでそれを阻止する。
「離してレイッ！！」
レイ「お前まで行く必要ないだろ！
どうしたんだよ急に！！」
私はそんなレイに乱暴に当たってしまう。
掴んでいる手首を無理やりに離そうと反対の手でこじ開けようとする。
が、レイがそれを許さない。
するとレイは急に手首を離す。
と、思えば私の両肩を思いっきり掴んだ。
レイ「二人は無事に帰ってくる！！」
「！…」
私はその言葉に目を見開く。
レイの顔はとても真剣で私は思わず言葉を失う。
落ち着いた私を見てレイはハッとすると私の肩から手を離す。
レイ「…もう遅い。
部屋で寝てろ」
「待ってレイ！！」
レイは背中を見せて二階へ上がろうとする。
私はそんなレイに声をかける。
「…レイも私と抱えているものは、同じなの？」
私がそういえばレイは足を止めた。
振りからないその姿を見て私はドキドキする心臓を両手で抑える。
レイ「…さあね」
レイは振り返らずそのまま二階へと上がってしまった。
私はポツリと取り残されたまま。
レイのあの言葉は…どういう意味なのだろうか。
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玲音 - はじめまして！この作品面白いです！ ただ、vol.21のところエマがキャロルに世話されてる文に見えた……多分"を"だといいと思います (2019年3月22日 17時) (
レス) id: b6f9d93532 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - レイ推し。さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2019年2月23日 11時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
レイ推し。 - 凄い良い作品ですね！続き楽しみにしてます！ (2019年2月22日 0時) (レス) id: ac053a2b76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - ドラゴンさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年2月18日 23時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - 面白い作品です！続きを待ってます！ (2019年2月18日 0時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
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