vol.40『珍しい』 ページ41
エマ「つまり、内通者って言っても敵じゃなくて、
私達のためにずっとママの手下をやってたってこと？」
あの後順々にノーマンが説明してた。
私はただ外から聞いていた。
ノーマンは私のことは言わない。
きっとレイの事を警戒してるから。
まだママに密告しないとは言い切れないから。
レイ「でも安心しろ、今は違う。
バレちまったし改めて説得もされた。
今度こそ｢全員で逃げる｣に協力するよ」
私はそう言うレイを横目で見つめた。
レイは演技力が素晴らしいのね。
エマ、騙されないといいけれど。
でもエマは何か考えたのち、口を開く。
エマ「らしくないね。
レイは一度曲げなかったことは二度目以降も、
絶対曲げないのに」
「…嘘だと思うの？」
私はそう言うエマに微笑みながらも言う。
エマは首を振ると笑顔に戻る。
エマは“嬉しいよ”とだけ答えた。
エマもよく人を見てる。
まあ11年間一緒だったからね。
エマ「でもずっと知ってて黙って見送ってたんだよね…
何人も何人も…辛かったよね…
でも１つだけいい？
発信器の実験って誰かの耳で試したってこと？」
私はそう言うエマに拳を握りしめた。
…もっとレイに早く言っておけばよかったもの。
エマ「その子…いや、その子達？
どうなったの？
出荷時期が早まったりしてないよね」
そんなエマにレイは黙ったまんま。
でもエマは微笑んでいた。
エマ「いやいいよありがとう。
そのおかげでみんな逃げられる…でも。
そういう線引き二度としないでね」
エマの顔はとても怒ってた。
あんなエマ初めて見たかも。
レイはそんなエマに少し驚いていたけれど、
片手を少し上げて誓うポーズをとる。
レイ「誓うよ。
もう二度としない」
レイがそういえばエマはニコッと笑い、
鬼ごっこへと向かう。
珍しい。
エマが怒るなんて。
それほど…家族が大切なんだね。
______________
今気づきましたが殿堂入りありがとうございます( ；∀；)
これからもよろしくお願いいたします！
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玲音 - はじめまして！この作品面白いです！ ただ、vol.21のところエマがキャロルに世話されてる文に見えた……多分"を"だといいと思います (2019年3月22日 17時) (
レス) id: b6f9d93532 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - レイ推し。さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2019年2月23日 11時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
レイ推し。 - 凄い良い作品ですね！続き楽しみにしてます！ (2019年2月22日 0時) (レス) id: ac053a2b76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - ドラゴンさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年2月18日 23時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - 面白い作品です！続きを待ってます！ (2019年2月18日 0時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
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