vol.33『内通者の正体』 ページ34
私達はとりあえずドンとギルダを仲間に入れることに成功した。
でもドンとギルダどちらが内通者を疑った。
だからノーマンは二人別々に嘘のロープの在り処を教えた。
ドンにはノーマンのベットの裏。
ギルダには二階トイレの天井裏。
この二人のどちらか内通者なら動く。
ママの情報源として。
でも私はそんなことしなくても既に内通者の特定を済ませた。
もう元から分かっていた。
内通者が誰なのか。
ノーマン「A、ちょっと」
「！…うん」
私はノーマンに手招きをされて年少組のお話相手を一旦抜けた。
私はノーマンに呼ばれて廊下に出た。
もう夜遅く廊下に出ている子供達はいない。
ノーマン「内通者、誰だがAの意見も聞いておきたくて」
「…ノーマンはもう見当ついてるの？」
ノーマンはどうやら内通者が誰なのか意見を聞きに来たらしい。
私は眉を寄せてノーマンに聞く。
ノーマン「…なんとなくね」
ノーマンは苦笑いして眉を寄せた。
私はその顔を見て微笑んだ。
ノーマンも考えることはおんなじだったんだ。
だからドンとギルダに“本当”のロープの在り処を言わなかったんだ。
「…多分考えてることはおんなじだね」
ノーマン「うん、もう既にエマには話しておいた。
次はレイと…話そうか」
ノーマンはそう言って目つきを変えた。
エマには話したんだ。でもそれでもエマは一緒に逃げようと言うだろう。
私も同じ意見だ。
なぜ内通者をしているのか。
私はそれを知る必要がある。
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レイ「…どうよ」
ノーマン「…ない」
私達はノーマンの部屋へやって来た。
今はロープの在り処を探した。
けれどノーマンのベットの下だけなかった。
レイ「トイレの方も調べてみようぜ」
「私が調べた、トイレの方はちゃんと残ってた」
レイ「じゃあ決まりだな」
レイはそう言って目を鋭くさせた。
私はそんなレイに眉を寄せた。
信じたくはない。
でも信じるしかないんだね。
ノーマン「情報源…いや、内通者は君だったんだね…」
「「レイ」」
レイ、どうしてママの内通者をしてるの？
vol.34『知りたい本音』→←vol.32『ノーマンの考え』
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玲音 - はじめまして！この作品面白いです！ ただ、vol.21のところエマがキャロルに世話されてる文に見えた……多分"を"だといいと思います (2019年3月22日 17時) (
レス) id: b6f9d93532 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - レイ推し。さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2019年2月23日 11時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
レイ推し。 - 凄い良い作品ですね！続き楽しみにしてます！ (2019年2月22日 0時) (レス) id: ac053a2b76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - ドラゴンさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年2月18日 23時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - 面白い作品です！続きを待ってます！ (2019年2月18日 0時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
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