vol.29『内通者』 ページ30
案外シスターは単純な脳をしていた。
私はノーマンと協力しながら逃げていく。
シスターはまるで私たちの手のひらで踊っているかのようだった。
そして…
「「「俺/僕/私たちの勝ちだね、シスター」」」
私達3人は勝った。
シスターを出し抜いたのだ。
ラニオン「勝った？勝ったのか！？」
「わ、落ち着いてラニオン」
私達は森から出ればみんなから囲まれる。
レイはその様子を後ろから見ていた。
ノーマンは他の子達と勝った喜びを共有してた。
私はラニオンに抱きつかれ頭を撫でながら勝てたよと報告をする。
逃げるのは楽だった。
でも生き残れたのは3人だけ。
本番はこんなもんじゃない。
ノーマン「隊列を組んでチームを組んで逃げなきゃだめだ」
単独で逃げるのはリスクが大きすぎる。
「そうね…
バランスが均等になるようにカバーし合える割り振りに」
レイ「でも今日一番知りたいことも判った」
私達は子供達から一旦離れいつもの木の下で話し合いをする。
シスターは監視において邪魔だ。
ノーマン「背後は取れる。
まずシスター…殺すことは不可能じゃない」
あのシスターはママほどではない。
確かに強かった。でもそれだけ。
迫力があるだけじゃあ何もできない。
ノーマン「しかもこの10日間でママの手の内が見えた」
私はその言葉にノーマンに目を向けた。
うん、私もなんとなく分かった気がする。
ノーマン「ママは標的が僕ら四人。
正確にはエマと僕にレイとAが加わったと既に“特定”できていると思う」
見当や予想じゃない。
ママは既に特定してるんだ。
シスターの動き方を見れば分かる。
特定してるなら私達四人を監視すればいい。
でもシスターはあくまで全体の監視。
やっぱり…こういう考え方をするしかないんだね。
「…既に他の見張りがいたら？」
レイ「…シスターにマークさせる必要もない」
私はそれを聞いてギュッと自分の服を握りしめた。
3人とも考え方は同じようだ。
「「「多分子供達の中に内通者がいる」」」
でもそう考えるしかない。
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玲音 - はじめまして！この作品面白いです！ ただ、vol.21のところエマがキャロルに世話されてる文に見えた……多分"を"だといいと思います (2019年3月22日 17時) (
レス) id: b6f9d93532 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - レイ推し。さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2019年2月23日 11時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
レイ推し。 - 凄い良い作品ですね！続き楽しみにしてます！ (2019年2月22日 0時) (レス) id: ac053a2b76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - ドラゴンさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年2月18日 23時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - 面白い作品です！続きを待ってます！ (2019年2月18日 0時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
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