vol.20『出し抜け』 ページ21
ノーマン「くそっ！」
自由時間。
私達はすぐさまいつもの木の下へ集まる。
新しい敵にみんな動揺が隠せない。
ノーマンは木を殴って歯を食いしばってた。
レイ「まずいな…鬼の配下がもう一人…
しかもまた嫌な場所に住み着きやがった」
シスターの部屋は片付けた空き部屋。
2階並ぶ子供部屋のど真ん中。
ノーマン「食料庫のスペース確保。
予備リネンの点検。
僕らは敵を迎え入れる準備をみすみすさせられていたって事だ。
考えれば分かったのにっ…！」
ノーマンは悔しそうに木に寄りかかっていた。
こんなノーマンを見たのは初めてだ。
なんせいつもトップを走っていたノーマンだから。
レイ「けど分かっても防ぎようがなかったろ。
何をそんな…」
ノーマン「防げたとかそういう事じゃない…
ママはヒントをぶら下げていた…
ただ不意打ちを与えるだけなら、
あの３つの仕事はさせてない」
ノーマンはキッと目つきを帰る。
私は木に寄りかかっていた体を直して、
みんなと向き合う。
確かにママには出し抜かれてしまった。
「確かに逃げにくくなったけれど…
新しい観点で見るのはどう？」
エマ「え？」
嬉しそうに話す私にエマは首を傾げる。
私はそんなエマに微笑む。
「新しい“情報源”が増えたってね」
シスターにキャロル。
新しい大人。新しい赤ん坊。
正直シスターはどうやって来たのか、
私も検討つかない。
レイ「だな、その意味では悪くない」
エマ「…タダでは負けない」
エマとレイもニッと笑う。
私はそんな二人に微笑んだ。
「最後に勝つのは私達だよ」
その言葉にエマは目を輝かせた。
ママは私達を出荷を早まらせる気はない。
その間に逃げてやるんだ。
するとノーマンが少し考えるように木に寄りかかっていた。
私はそんなノーマンを見て顔をのぞかせた。
「どうかしたノーマン？」
ノーマン「！…ううん、なんでもないよ」
ノーマンは無理やり笑顔を作った。
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玲音 - はじめまして！この作品面白いです！ ただ、vol.21のところエマがキャロルに世話されてる文に見えた……多分"を"だといいと思います (2019年3月22日 17時) (
レス) id: b6f9d93532 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - レイ推し。さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2019年2月23日 11時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
レイ推し。 - 凄い良い作品ですね！続き楽しみにしてます！ (2019年2月22日 0時) (レス) id: ac053a2b76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - ドラゴンさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年2月18日 23時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - 面白い作品です！続きを待ってます！ (2019年2月18日 0時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
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