vol.2『全員を欺け』 ページ3
フカフカベットに美味しいご飯。
首元のマイナンバーに白づくめの服。
レイ「お前歳いくつだ？
5歳？」
エマ「3人とおんなじ11歳！
レイの意地悪〜、A〜！」
エマは私に抱きついてきてベッとレイの方に舌を出した。
私はエマを抱きしめ頭を撫でた。
「あんまエマをいじめちゃダメだよ？」
レイ「エマを甘やかすからいつになっても5歳児なんだよ」
レイはフッと笑いコップを並べた。
相変わらずレイとノーマンは大人びた性格だな。
私はそんなレイに微笑む。
だけれど、
ママ「エマとA、こっちを手伝って」
ママに呼ばれ私はビクッとする。
でも表には出さない。
出したら全てを悟られる。
“どこ”のママも一緒。
エマ「ママぁ…入り口からやり直す！」
エマは私から離れママに近づく。
私はそれを遠くから微笑みながら見ていた。
いや、無理やり微笑んだ。
ママ「どうして？私は好きよ、エマのそういうところ」
エマ「中身５歳のところ！？」
ママ「仲間みーんなをとても大切に思っているところ」
ママはそう言ってエマの頭を撫でながらおでこにキスをする。
エマは嬉しそうに微笑んでいるけれど、
ママの手は耳の後ろへと伸びた。
ママ「ほら、Aもおいで」
「！…ママ！」
ママは私に向けて手を差し伸べる。
私はハッとし、ニパッと笑いママの胸へと飛び込む。
ママは私の頭を撫でながら髪を耳にかけてくれる。
そしてそのまま耳の後ろを少し触る。
私は抱かれる胸の中それを感じ取り笑みが消える。
ママは私たちの発信器を毎日確認する。
発信器は耳の後ろ。少し膨らんでいて小型のもの。
ハウスは私の家だった。
ママ「じゃあ食べましょうか」
「うん！」
ママに手を引かれ、自分の席へと移動する。
疑いもしない生活。
楽しそうに笑うみんな。
でも私は知っている。
このハウスは偽りだって。
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玲音 - はじめまして！この作品面白いです！ ただ、vol.21のところエマがキャロルに世話されてる文に見えた……多分"を"だといいと思います (2019年3月22日 17時) (
レス) id: b6f9d93532 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - レイ推し。さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2019年2月23日 11時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
レイ推し。 - 凄い良い作品ですね！続き楽しみにしてます！ (2019年2月22日 0時) (レス) id: ac053a2b76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - ドラゴンさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年2月18日 23時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - 面白い作品です！続きを待ってます！ (2019年2月18日 0時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
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