vol14『全員脱出』 ページ15
レイ「不可能なんだよ。
連れて出りゃ全滅は見えてる。
“置いていく”
それが最善だ」
レイもエマを説得するように言う。
でもエマはさっきの話を聞いていなかったのか、
エマ「いやだ」
即否定した。
私はそんなエマに苦笑いする。
エマらしい…
エマ「無理でも私は全員で逃げたい！
なんとかしよう！」
レイ「はぁ！！？」
私はそう言うエマの言葉も理解できた。
私はフッと笑いエマの頭を撫でた。
「…エマの気持ち、すごく分かる。
コニーで終わりにしたい。
…でもそれがエマにはできるの？」
エマ「できるよ！全滅はやだ。
だからって置いてく選択肢はない！
もう誰もあんな姿にさせたくない！」
エマが珍しく声を張る。
私はそんなエマに堪えていたものが出そうになった。
ギュッと拳を握りしめる。
そうだよね…あんな姿誰もさせたくない。
私はニッと笑ってエマの手を握りしめた。
「…変えよう、この世界を」
私はそう言ってレイとノーマンを見る。
レイが一番驚いていて私を見て目を見開いていた。
レイも全員で逃げることは不可能って分かってる。
それは私も一緒。
なのになんでって、ことだよね。
それでも助けたいの。
逃げたいんだ。
エマ「だからレイが折れて、
ゴチャゴチャ言わずに力貸して！！」
エマはそう言ってレイの腕を両手で掴んだ。
でもレイはピキッときたのかエマの腕を振り払った。
レイ「オイコラ保護者こっちこい」
レイはそのままノーマンの服を掴んで森の奥へと行ってしまった。
取り残されたエマと私。
思わず落としていたレイの本を拾う。
「…頑張ろうね、エマ」
エマ「うん、もちろん！」
私とエマは二人が帰ってくるまで、
外に出たら何がしたいかエマのお話を聞いていた。
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玲音 - はじめまして！この作品面白いです！ ただ、vol.21のところエマがキャロルに世話されてる文に見えた……多分"を"だといいと思います (2019年3月22日 17時) (
レス) id: b6f9d93532 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - レイ推し。さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2019年2月23日 11時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
レイ推し。 - 凄い良い作品ですね！続き楽しみにしてます！ (2019年2月22日 0時) (レス) id: ac053a2b76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - ドラゴンさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年2月18日 23時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - 面白い作品です！続きを待ってます！ (2019年2月18日 0時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
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