▽レンタル彼女、始めました｡【名探偵コナン】

▽8 ページ8

.




遊園地デートを充分満喫してから出口へ向かった。



安室さんと手をつないで。




すれ違う人達がみんな二度見してくる。



……安室さん、相当イケメンだもんね


こんなカッコいい人がレンタル彼女を利用することは滅多にないため、私も私なりに楽しんでいる。




「あっ 安室さんとAさんだぁ!!」




もしかして、と思い声がした方向を見ると


予想通りコナンくんだった。



平次くんも一緒だ。




『コナンくん、平次くん! どうしてここに? みんなで他の場所に遊びに行ったんじゃ……』



「平次兄ちゃんとトイレ行ってたらみんなとはぐれちゃって!」



「それにしても、よく男2人で入れましたね?」



「彼女探してるふりして女の名前呼んどったらよゆーで入場できたんや」




この2人、賢いな……




「ねえ安室さん! よかったら僕達も車に乗せてってくれない?」



「もちろんいいですよ」




私たち4人は出口へと向かった。




◇




車に乗り出発して10分ほどたった。



話の中で、コナンくんと平次くんも探偵だということを知った。



探偵3人と行動を共にしている私って一体……




「……ところで、僕達に何の用でしょうか。わざとはぐれたんですよね?」



「……ふーん、洞察力は 組織に潜入している公安警察っちゅーだけあるみたいやな」




え、え?


この人達、なんの話してるの?


わざと? 組織? 公安警察?



私の脳内は一瞬にして疑問で埋まっていった。




「俺は、安室さんとAさんのことが気になって……2人は本当の恋人じゃないよね?」



『えっ!?』




な ぜ バ レ た 。




「2人ともどこか他人行儀な感じがするし、独特の雰囲気っていうか……」



「つまり、コナンくんは彼女が組織の人間だと考えたんだね？」




コナンくんは私を見つめながら頷いた。



……組織ってなに、ほんとに。




「コナンくんが言う通り、僕達は本当の恋人じゃない。だけど彼女は組織の人間でも公安の人間でもないよ」




安室さんがそう説明すると、コナンは安心したように笑った。




.

▽9→←▽7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す