▽レンタル彼女、始めました｡【名探偵コナン】

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「…さあー？こんなに可愛いAを忘れるわけないんだけどなー」



『ならいいんです、ただ誰かに似てる気がして』



「それよく言われるぜ！帝丹の高校生探偵に似てるって」



ああ、思い出した。



たしか名前は…工藤新一。


蘭さんと一緒に歩いている彼を見かけたことがあった


テレビで初めて見た時に

"うちの高校にそんなすごい探偵がいるんだ"って
関心したっけなぁ




『だから快斗さんとどこかで会った気がしたんですね』



「そうかもなー! とりあえず歌おうぜっ」



それから、私は少しだけ歌って 後は聞く専門になり カラオケデートをやり遂げた。



そして帰り道。




「あっ…Aさん…!!」




私たちがポアロの前を通る時、

"あの人"に会いませんように と願ったが

その願いは神さまに届かず



閉店したポアロから出てきた安室さん…いや、降谷零さんにバッタリ遭遇してしまった。



降谷さんは悲しそうな目で

私と、私の隣にいる制服を着た彼を見ている。




……やめて。



そんな顔をしないでよ




これ以上、期待させないで





「ん? A、知り合いか?」



快斗さんが尋ねてくる。




『……以前のお客さんです。では失礼しますね』




"待って" という彼の言葉を

聞こえないふりして



私は快斗さんの手を取り、その場を後にした。


一刻も早く、その場から逃げ出したかった。




そうしないと





私はまたあなたを

想い、望んでしまうから





「…好きなんだろ? あの男のこと」



『そんなことないです』



「ばーか、オレ様にはお見通りだっつーの!」



軽くデコピンされる。

手加減してくれたからか、全然痛くない



「…あーあ、Aの心と唇を奪うつもりで来たのに、そんなんじゃ調子狂うぜ〜」



『え?』



「楽しかったぜ! じゃあな、お姫様」




私の頬にキスをして、彼は即座に電車に乗り込んでしまった。



その電車もすぐに発進して、見えなくなった。



……不思議な人だったな




時間を見ようとケータイを出すために 制服の胸ポケットに手を入れると、何かが入っている。


その 何か は、怪盗キッドのカードだった。


キッドのイラストだけだが載っている




……そっか、




本当に来てくれたんだね





" 怪盗キッド "





名前は偽名、顔は変装って可能性が高いかもだけど



性格とかしゃべり方

変わりすぎ…



思い出すと、自然に笑みがこぼれた。




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