▽レンタル彼女、始めました｡【名探偵コナン】

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「おはようございます、Aさん。昨日は疲れていてすぐ寝ちゃいましたね」



『おはようございます。おかげさまで昨日はとっても有意義な時間でした』



文化祭が終わった後、クラス全員で打ち上げをするとのことで カラオケに行った。


みんなに祝ってもらえる、喜んでもらえることが とても嬉しく思えた。



私は最近、"前と印象変わった" とよく言われるようになった。

昨日だけでも 10人以上の人に言われた。


それは 前よりもよくなった という意味らしい。



私はこの1週間で

考え方から人への接し方まで 変化したことを実感させられる。



前は 1人が好きだった。

今は 1人がきらい。


前は 他人と関わりたくなかった。

今は 友達ができて嬉しい。




『…安室さん、本当にありがとうございます』




私を変えてくれて。




「…? お礼を言われるようなこと 何もしてませんよ?」



その時、安室さんのケータイが鳴り出した。

安室さんはすぐに電話に出る



会話からして、今すぐに仕事に行かなければならないようだ



通話を終えて、こちらを向く安室さん。




「ちょっと急用で仕事行ってきますね、今日は最後の日なのにすみません…帰ってきたら埋め合わせします」



そう、今日は1週間レンタルの最後の日。



『大丈夫ですよ、大人しく家で待ってますね』




安室さんは急いでいるのか、少し乱暴にジャケットを着てカバンを手に持った。




「行ってきますね、Aさん」


『いってらっしゃい、安室さん』




頬にキスをして、玄関から出ていく安室さんを見送った。



……夫婦みたい、なんてね。




さ〜て、今日は 1週間お世話になったこの安室家を掃除しよう。



私はまず、お風呂場から掃除にとり掛かった。




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