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「コナンくん、ちょっといいかい?」



「う、うん。A姉ちゃん少し待っててね!」




そう言って、2人は私から距離を置いた。


全く声が聞こえないほど離れている。



コナンくん顔広すぎ…などと思いつつも、暇なのでスマホをいじる。



……特におもしろいニュースはないな、




「あの、すみません。」




正面から男の声が聞こえ、顔をあげるとスーツの男性がいた。


“こういう者ですが”と名刺を渡される。




『芸能プロダクション…?』



「はい。先ほど大通りであなたをお見かけし、お声掛けさせて頂きました。芸能人に興味はありませんか?」



『いえ…特にはないです』



「今から事務所に来て頂けませんか?」



『ごめんなさい…』



「少しだけでいいので〜」



腕を掴まれた


かなり力が強い。


誘拐?


きっと芸能プロダクションというのも嘘なのだろう




『はなして、くださいっ…』




近くに止まっている黒い車の方へ引っ張られる。


コナンくん、昴さん、気付いて…!!




「その手、離してくれませんかねぇ」



「お姉ちゃん嫌がってるよ?」




私の願いが届いたようで、昴さんとコナンくんが駆けつけてくれた。




「チッ……おい、大人しく乗れ!!」



『いたっ、い…』




更に強い力で腕を引っ張られる。




「その手を離せ、と聞こえなかったか?」




一瞬の隙に急接近した昴さんは、

あの優しそうな表情とは一変して


鋭い目つきで男を睨みつけた。


男の腹を思いっきり殴り、そのまま回し蹴りで突き飛ばした。



「ゔうっ……」



男は完全に地べたに伸びきっている。



私は恐怖を忘れて 昴さんを見つめた。




あの殴り方。


あの回し蹴り。


あの鋭い目つき。




見た目はあんまり覚えていないからわからないけど


きっと顔も声も"あの人"とは似ていない。


私を助けてくれたあの人に。




___だけど、引っかかる。





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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:恋愛
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- 最高でした。このお話を見つける事が出来て本当に良かったです。 (2021年2月22日 21時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
YuA - 本当に最高でした!!めっちゃよかったです!ありがとうございました! (2019年6月5日 23時) (レス) id: e47fcee899 (このIDを非表示/違反報告)
- イナズマイレブン私も大好きです...!エイリア学園の3トップカッコいいですよね!穏やかなヒロトが好きです!降月さんは3トップの中で一番誰が好きですか?? (2018年5月20日 19時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
ナッポレオン@カレーが相棒(プロフ) - 凄くキュンキュンしました!安室さんかっこ良かったです!素敵なお話をありがとうございました! (2018年5月3日 13時) (レス) id: 8e13bd886f (このIDを非表示/違反報告)
あこい - 初めまして!一気読みさせていただきました!!途中で泣いてました笑。ドキドキさせていただいてありがとうございました! (2018年5月1日 19時) (レス) id: 774c550cbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:降月(ふるつき) | 作成日時:2016年6月25日 0時

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