▽レンタル彼女、始めました｡【名探偵コナン】

▽12 ページ12

.




入浴を済ませてリビングに戻ると


彼女はソファーで寝ており、“そのままでいい”と言ったはずの食器は全てきれいに洗われていた。




彼女に近づいて見つめる。



子どものように無垢な寝顔が本当に可愛らしい。




ずっと飽きずに見ていられる。





「＿＿＿本当に完璧な“レンタル彼女”だな」





レンタルじゃなくて



いつか本物の彼女にしたいと



思ってしまう自分がいる。






◇





しばらくして、彼女を起こさないように慎重に抱きかかえて寝室へと運んだ。




ベッドに寝かせようとすると、彼女は僕の腕を抱きしめて離れない。




「……起きてるんですか?」



『……』




返答なし。


きっと寝ぼけているのだろう、




仕方がないので僕も彼女の隣に横になった。




ふわっとシャンプーの匂いが鼻に心地よい。




……今更だけど 公安警察が未成年をレンタルするなんて、どうかしてるよな




それでも





キミに触れたい



キミと過ごしたい



キミを近くで見ていたい



キミの1番の男になりたい






忘れきっていたこの感情に浸って



俺は眠りに落ちた。





◇

▽13→←▽11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す