▽レンタル彼女、始めました｡【名探偵コナン】

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「Aちゃん、この衣装私たちが選んだんだけど…どうかなっ…!!」



『ありがとう、すっごく可愛いよ』



今日は 文化祭当日。



クラスの女子2人に手渡されたのは

薄いピンクのミニドレスで、下にいくにつれて紫のグラデーションになっていて

“キレイ”と“可愛い” を両方兼ね揃えた衣装だった。



「咲原さんこっちで着替えお願いしますー!」



『今行きます!』



小走りで更衣室へ向かう。




着替えが終わった途端、女子達に囲まれて 髪をセットされたり メイクをされたりした。



「Aちゃん超肌キレイだから薄づきメイクが似合うね〜!」


「キレイな茶髪〜 変にいじらなくて正解ね!」


「よしっ 完成! パーフェクトだね、これで優勝間違いなしだよ!!」



『みんな、ありがとう! 頑張ってくるよ』




安室さん達はもう既に入場していると連絡がきていた。

どの辺に座っているのかはわからないけど
意識しないようにしよう。





＊




「伝説のミスコンテストが沢山のご要望により、なんと!! 数十年ぶりに復活致しました!! ミス帝丹の座は誰のモノになるのでしょうかー!?」




テレビ番組でも見ているのか、と思うような 司会者の出来栄え。

壮大なコンテストだと錯覚してしまいそう


＿＿これは学園祭。

＿＿これは高校のミスコン。


そう言い聞かせて、気持ちを落ち着かせた。



ついにエントリーNo.1の子からステージへの壇上が始まり、次々と表へ出て行く。


次は……私の番だ。




『エントリーNo.6 咲原Aです』




クラスの女の子達から頼まれて練習した

"モデル歩き" で 壇上にあがり簡単な自己紹介をする。




「A姉ちゃーん!!」


「わぁきれーい!!」


「なんちゅー可愛さや…!!」


「安室さん顔赤いですねー!」




子どもたち(と、平次くん)の声がした方を見ると、かなり近い席にみんなが座っていた。


もちろん安室さんも。



小五郎さんは " A☆ミス帝丹 " と書かれたハチマキをつけて 応援してくれていた。



つい笑みがこぼれてしまう。



" これは負けられないなぁ "




＊

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