25話 ページ27
坂「あ〜もう、そういうのやなくて！」
ギュゥッ
いや、苦しい苦しい。
なんか、心臓バクバクするんだけど。
なんでだろ…
てか…はぁ…どういう意味なんだじゃあ…
坂「！…このキスマ、誰に付けられたん。」
え、なんかドスの効いた声で言われた…
てか、なんでバレてる？
付けられた方とは反対の肩に優の頭あるじゃん…
『え、そっちには無いはず…』
坂「何言っとん。くっきりとあるけど。」
『？ちょっと、私にも見せて。』
…あれ、ほんとだ。
あの後…もう一つ浦田さんに付けられたのか…？
坂「…で、誰なん。これ。」
『っと…こっちのは多分浦田さん…』
坂「こっちのはって…ちょっとええか。」
あ、見られた…気にしないって言ったけど、恥ずかしいなぁ…
坂「…これは？」
『…これも浦田さん。浦田さん酔ってて…』
坂「…ふぅん。」
なんだよ聞いてきたのにその反応。
見られんの結構恥ずかしいんだけど。
彼氏ちゃうけどね？
坂「…うらさんと付き合ってるん？」
はっ！？
さっきちょうど、彼氏ちゃうけどね？
なんて、思ってたとこに、それ言う？
タイミング丁度すぎて草w
『んなわけないじゃん。
彼氏なんて居ない居ない。
中学、高校、大学と、彼氏というより好きな人ですら居なかったけど(笑)』
坂「そうなんや。」
15年ぐらい好きな人出来なかったからなぁ…
よく、クラスの女子に好きな人居ないの？なんて、聞かれまくってたっけ。
私の好きな人なんて聞いて、なんの得があったのだろうか…
坂「…なぁ、」
ギュッ
おい、また抱き締めんのかよ…
また顔が暑くなるじゃん。
なんでだろ…
この胸がキュゥってする気持ちってなんだっけ。
忘れた。ほんとなんだっけなぁ…
『ん、何？』
坂「…俺、Aのことずっと好きやったよ。」
『？私も好きだった、というか今も好きだけど。』
坂「はぁ…それって幼馴染として、心友としてやろ？」
うん、そうじゃないの？
？？
『うん、そうだよ？』
坂「はぁ…だから、俺が言ってるんは、そういう好きやなくて、…恋愛的にAが好きやってこと…//」
ほぉ…恋愛的に…
恋愛的に…？
！？！？
え！？
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作者名：Amuna | 作成日時：2020年7月28日 23時
