学園の王子様なんかにおちるわけないじゃん！【すとぷり】second

いじめ ページ49

みんなは、最近のお話にちかさんがでてきていないのに気付いた？

あの事件以来、ちかさんはね。

部屋に引きこもってるの。
登校しても、教室に行けばいじめられてる。

助ければいいじゃんって？
そんなの私にはできない。
正直そんな勇気ないから、見て見ぬふりするしかない。

苦しんでるちかさんを見るたび胸が、心がちくちくと痛む。
助けたいけど、助けられない。
体が言いうことを聞いてくれない。

いつから、私はこんなに卑怯な人間になってしまったんだろう。

え、重すぎる？
じゃあ、軽く言うと．．．

ちかさんいじめられてるんだっ☆←

え、こんどは軽すぎ？
もー、注文が多いよ？

まあ、実は、いままで私が黙ってみてたのは、ゆきの指示。
一度痛い目見せときなさいって、酷くなったら助けに行こうって言われたからちょっとだけ見守ってる。

ゆき、一応担任に事情説明までしてくれてるらしいし。
いやあ、中学のころとは全然ちがうなぁってつくづく思ってます←

ちか「．．．．．．。」ボーー

ちかごろあんな感じでこっちが調子狂うわぁ〜

．．．‘ちか‘だけにってか？☆←

すんませんしたｗ

ゆき「心の中で漫才やって楽しいか？ｗ」

原稿用紙にペンを走らせながらゆきがいたずらっぽく言う。

A「相変わらずエスパーかよ、お前はｗ」
ゆき「誰がエスパーじゃ」
A「癖が強いんじゃみたいに言わんでよ。そしてよくツッコミながら文章かけるなｗ」
ゆき「どっかの漫才コンビツッコミ役じゃねーよｗまあ、お前よりは文才ありますから？」
A「ほぉーよくそんなに嘘がペラペラと書けますね〜ｗ」
ゆき「それ言ったらおしまいだろ？ｗ」

今ゆきが書いてるのは、生徒会選挙の原稿。
もう、みんなは忘れてたかな？
まあ、正直言って私は忘れてたね☆←

ゆき「生徒会選挙って正直緊張するから絶対出たくないって思ってた」
A「でも、もう逃げられないね」
ゆき「めっちゃ逃げたい」
A「絶対逃がさんぞ」

そんなユニーク(?)な会話のかたわら

女子「なんで学校来てんの？このクズが！」バンッ
ちか「す、すみません」

ちか「友達だったでしょ？」
女子「は？あんたといたのは、あんたが金持ちだからだよｗ」
ちか「そんな、酷いよぉ」
女子「ひどいのはどっちだよ、たいしてかわいくないくせにｗ」
女子「美里みたいな天使には到底かなわないねｗ」

女子「このブースｗ」

キャハハハっｗｗ

そんな陰湿なやり取りがあったとか誰でも知ってるし？
後でゆきに教えてもらったわけじゃないし？←

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