学園の王子様なんかにおちるわけないじゃん！【すとぷり】second

無くし物 ページ4

久々のAside

みんな「さよーならー」
先生「きーつけて帰れよー」

帰りの会も無事に終わり、今から帰る……ところなんだけどね。

ガサゴソ

A「ない、ない、なんで無いの！？」

そう、私の大事な筆箱ちゃんがいないんだよ！←
確かに6時限目終わったとき引き出しにしまったはずなのに……

ゆき「Aー？帰るよー？」
A「ゆき、私の筆箱知らない？」
ゆき「えー？私があんたの筆箱のありかなんてわかるわけないでしょーが。どっか置き忘れたとかじゃないの？」

何処かに持っていったかな？
んー…分かんないや。

A「確かに6限目の後引き出しにしまったんだってばー」
ゆき「さっきからその引き出しからはくっしゃくしゃになった紙しか出てきてないけど？」

そう、整理整頓なんて言葉を知らない私の引き出しからは、奥の方に眠っていたはずのプリント達がたくさん出てきているのだ。

男子の諸君！
女子の部屋は絶対きれいだよな。とか勝手な偏見はよそう！整理整頓が苦手な女の子もいるのだよ！勝手にハードルを上げないでくれたまえ！←

A「どうしよ…」
ゆき「しゃーないな。私もいろんなとこ探して来てあげるから、ほら、思い当たる所言って」

あれ、珍しくゆきちゃんが優しい。
こりゃぁ、ひと雨くるな。


ゆき「なんかめちゃくちゃ失礼な事思ってない？」
A「んー？思ってない思ってない。じゃあ、筆箱ちゃん探しに出発しよー！」

この子人の心読めるんだった気を付けよ←

ゆき「まぁ、だいたい予想できるけどね〜」
A「え？」
ゆき「なんでもないよー」

少し気になるけどまぁ、いっか。


女「あははっ、いい気味」ヒソヒソ
女「これからもっと苦しめてやろうよ」ニヤニヤ
女「いいねいいね！どんどんやろうよ！」クスクス









「「私達の王子様に近づいたんだから、痛い目みてもらわなきゃね」」

発見！→←委員会

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す