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我に返ると、勝手に目から涙が溢れていた。
「Aさん…っ？！」
『やっぱり清川さんだったんですね。』
「思い出したんですか…！？」
『はい…！
清川さんとの記憶だけ____ 』
清川さんも目を赤くして
今にも泣きそうだ。
「あっ、あの、どうしてあの時
急に居なくなっちゃったんですか…？」
『すみません、そこは覚えてなくて…。』
「そうですか…。」
『他の記憶を取り戻せば
そこもわかるかもしれません。
今は本当に清川さんとの思い出しか
思い出せなくて…。』
「充分です。俺、嬉しいです。」
そういうと彼は私を抱きしめた。
『えっ、ちょっ…！』
「再会できたら…なんていつも
心のどこかで思ってたんです。
もう会える訳ないって
ほぼ諦めてたんですけど
こんな形で再会できるなんて
運命じゃないですか？」
耳元でそう話す清川さんの声は
少し震えていて。
私も嬉しくなって抱きしめ返す。
『あの時はありがとうございました。
また今回も助けて貰っちゃって。
きっとあの時の私も、何か事情があって。
清川さんが居たから
今の私がいる様な気がします。
本当にありがとうございます。』
「あの、実は俺…」
清川さんが言いかけた時、
ふと視線を上げると
清川さんのお友達が
羨ましそうな目でこちらを見ていた。
『あっ、あの…清川さん、
お友達が…。』
私の言葉を聞いて振り向いた清川さんは
ゲッ！と嫌な顔をした。
「おい！なんでお前Aちゃんと
抱き合ってんだよ！！」
「まさか…ここでおっ始める気か！？！」
「けしからんぞぉ！！」
「お前らっ…
いいとこなのに邪魔すんなよぉ！！」
帰り道、辺りは暗くなって
街明かりが綺麗に輝いている。
記憶を無くしているからか、
このどこにでもありそうな景色が
じんわりと心に染みていく。
もうすぐ夏が来るらしい。
『あ、あの、清川さん。
何か言いかけてたことなかったですか？
「あ…えっと。」
清川さんは恥ずかしそうに頭を掻いて
そっぽを向いた。
「わ、忘れてください！」
『えっ！？どうして！？』
「なんでもないです！！」
『気になるじゃないですか！』
恥ずかしそうに下を向きながら
清川さんは口を開いた。
「……俺、Aさんに
この前再会した時、
一目惚れ…したんです。」
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ゆゆゆ(プロフ) - ぷーさんさん» ご覧頂きありがとうございます！乙女ゲー？にあるんですかね？私はその作品を存じ上げないのですが、何かの縁を感じますね(ˊᗜˋ*)良かったらこれからも応援頂けたら嬉しいです！ (3月31日 1時) (
レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
ぷーさん(プロフ) - 初コメ失礼いたします🙇キヨさんも、作者様がご存知なのかははっきりわかるわけではないですが、AMNESIAという作品も好きな私からしたらこんなに嬉しい作品はありません…！続きが更新されるのをのんびり待ちつつ楽しみながら読ませていただきたいと思います🥀 (3月22日 23時) (レス) id: 1f1bc78141 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆゆ | 作成日時：2024年3月17日 2時
