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あれは確か、
俺が小学5年生の頃。

友達の家から帰っている途中
雪が降り始め、もうとっくに
日が暮れた暗い公園で一人、
遊んでいる幼い女の子を見つけた_______








「…キミ、一人なの?」


「うん!」


「こんな時間にどうして?お友達は?
 お母さんは?」


「おかあさんは…いない。
 おとうさんは、おしごとだから。」


「そっか…。」




お母さんは居ない、
その言葉を聞いて俺は
少し申し訳ない気持ちになった。




「でももうお家帰った方が
 いいんじゃないかな?
 すごく暗いし、危ないよ?」


「おうち、かえりたくない。」


「どうして…?」


「だって…」




それから口を閉ざしてしまった女の子。




「お名前は??」


「おなまえ…。」


「そう、君の名前は?」


「しらないひとに
 なまえ、おしえたらダメって、
 ようちえんのせんせーが。」


「そっか…。」




小さいけど、この子しっかりしてるんだな。

でもこの状況で
“お家どこ?”
なんて聞けないな。



「あ、俺はキヨ!
 …ってみんなから
 呼ばれてるんだ〜、
 苗字が清川っていうからさ。」


「きよ…おにいちゃん。」


「そう!キヨ兄ちゃんだよ〜」



すると女の子は少し安心した顔になって、



「おにいちゃん、やさしいひとなら
 いっしょにおうちまで
 あるいてくれる?」



お、少し心を開いてくれたようだ。



「おう、もちろん。
 おにいちゃんといこうか!」



こうして女の子のお家の前まで
送ることになった。





「ここからはわかるかな?」


「うん!おにいちゃん、
 ありがとう!」


「どういたしまして!」




すると女の子は俺の腕を引っ張って
俺を屈ませると耳打ちをした。




「おにいちゃんだいすき」





天使のような笑顔に俺は
その子を抱きしめたくなったが、
それよりも嫌われるのを恐れて
控えておいた。





「ありがとう、キミは良い子だね。」



その代わり頭を撫でてやった。



「なまえ、A。」



「ほう、Aちゃんか。」




やっと教えてくれた。




「Aちゃん、これからは
 こんな遅い時間に
 一人で外で遊んじゃダメだよ?」


「わかった…」


「お家の鍵持ってる?」


「うん!ポケットにある!」

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ゆゆゆ(プロフ) - ぷーさんさん» ご覧頂きありがとうございます!乙女ゲー?にあるんですかね?私はその作品を存じ上げないのですが、何かの縁を感じますね(ˊᗜˋ*)良かったらこれからも応援頂けたら嬉しいです! (3月31日 1時) (レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
ぷーさん(プロフ) - 初コメ失礼いたします🙇キヨさんも、作者様がご存知なのかははっきりわかるわけではないですが、AMNESIAという作品も好きな私からしたらこんなに嬉しい作品はありません…!続きが更新されるのをのんびり待ちつつ楽しみながら読ませていただきたいと思います🥀 (3月22日 23時) (レス) id: 1f1bc78141 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2024年3月17日 2時

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