一話 ページ1
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「…だいじょ…すか…？！
…大丈夫ですか！？」
誰かの声が微かに聞こえる。
「聞こえますか？！
あ、良かった、意識はある…！」
え…何…？夢…？
「俺の声、聞こえますか？
どうしたんですか、
何があったんですか？」
何があったって、
いやこの人そんなに焦って
どうしたんだろう。
こっちが聞きたいんだけど…。
「お姉さん、体中傷だらけですよ…？
もしかして階段から落ちたんですか…？」
傷だらけ…？
確かに痛いな。
顔を傾けると歩道橋の階段があった。
「とりあえず、救急車呼びます。」
『いや、大丈夫ですよ、ほら。
別に立てるし。』
「えっ！？この傷で歩けるんすか！？」
『フラつきますけどなんとか。』
視界もなんとなくふわふわしている。
あれ、でもなんで私怪我してるんだろう。
そしてここは…？
「いやちょっと！
無理しないでください。
気分は悪くないですか？
どこかものすごく痛いところとかは？」
『えっと…。』
「頭とかは…？」
自分の体を眺めながら
痛いところと言われて探すも、
中々に全身が痛いので答えに迷っていた。
「病院行きましょうよ？」
『…いや、それよりも…。』
「…はい？」
『記憶が無いみたいなんです。
今までの人生の…。』
「えっ…？？」
眉をひそめて険しい顔をする男。
『何も…思い出せないんです。
なんで私が今こんなところにいるのかも、
私がどんな人間なのかも、
何もかも…。』
「名前もですか…。」
“A”
何度も聞いたことのあるような言葉が
頭の中で響く。
きっと私の名前はA…なのかな。
『A…だと思います。』
「年齢は？？」
『覚えてないです…。』
「見た感じは20代前半ですけど…。」
『じゃあ20代前半ということで…。』
「あ、お姉さん！荷物は？
身分証とか見たら
色々思い出すかも！」
『え…でも私、
何も持ってないみたいです。』
「え…あ、じゃなかったら
携帯は？？」
『ポケットにも何も入ってないです…。』
「嘘だろ…。
この感じだと、お家も覚えて…
無いですよね…？」
『はい、全く…
思い出せないです。』
「でも、お姉さんのお洋服からして、
もしかしたら襲われたとか…？」
『襲われた…？』
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ゆゆゆ(プロフ) - ぷーさんさん» ご覧頂きありがとうございます！乙女ゲー？にあるんですかね？私はその作品を存じ上げないのですが、何かの縁を感じますね(ˊᗜˋ*)良かったらこれからも応援頂けたら嬉しいです！ (3月31日 1時) (
レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
ぷーさん(プロフ) - 初コメ失礼いたします🙇キヨさんも、作者様がご存知なのかははっきりわかるわけではないですが、AMNESIAという作品も好きな私からしたらこんなに嬉しい作品はありません…！続きが更新されるのをのんびり待ちつつ楽しみながら読ませていただきたいと思います🥀 (3月22日 23時) (レス) id: 1f1bc78141 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆゆ | 作成日時：2024年3月17日 2時
