4.Doing all righ ページ4
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一瞬、その瞳に吸い寄せられそうになった意識が
目の前のミルクティーに引き戻される。
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「あ、ありがとうございます!」
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差し出されたそれを口にすれば
優しい甘さが心地よかった。
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「おいしい...」
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サービスという心遣いも相まって
自然と口角が上がるのが自分でもわかった。
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ふと、視線を感じて再び顔を上げる。
店員さんは私を見てくすりと笑った。
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「...あの?」
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失礼しました、と言いながら
お皿を拭きながらにこやかに話し始める。
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「あまりにもおいしそうに召し上がられるから、うれしくて」
「え......だって、本当においしいです。天才ですよ」
「あはは、大げさですよ。集中されていたようだから丁度よかったんでしょう」
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確かに、読書に夢中だった頭にはぴったりだ。
カップを下げたのならコーヒーを飲んでいたことを知っているはずで。
全部、わかっていてミルクティーにしてくれたのだろう。
梓さんの笑顔だけが人気の理由ではなさそうだ。
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それからコーヒーの飲みすぎについての話になり
しばらくしてお店の扉が開いた。
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「戻りましたー!」
「おかえりなさい梓さん」
「安室さん!店番ありがとうございます!」
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買い物袋を提げた梓さんが、
店員さんのことををそう呼んだ。
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ももこ(プロフ) - senaさん» senaさん、応援ありがとうございます!セーラームーンが好きなもので…どうしても書きたかったネタでした笑 (2018年7月29日 23時) (レス) id: e5b9c1d740 (このIDを非表示/違反報告)
sena - タキシード仮面のくだりには笑いました。頑張ってください! (2018年7月29日 12時) (レス) id: 3bf999f9f9 (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 朔夜さん» 朔夜さん…苦労したのでそう言っていただけると嬉しい限りです…!お気に入りの曲と一緒に読んでみてください! (2018年7月24日 23時) (レス) id: e5b9c1d740 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - まさかここまで(op曲ed曲をタイトルに使って話を作れる)とは..... (O_O) (2018年7月24日 19時) (レス) id: ebcd1bc808 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももこ | 作成日時:2018年7月9日 15時