【名探偵コナン】亜麻色ミルクティー【降谷零】

18．愛は暗闇の中で ページ18

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おそるおそるドアを開けると彼女は



こんばんは、と今度は日本語で言った。



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どうして自宅を知っているのかとか、



夜なのにサングラスをしているんだろうとか



気になることはたくさんあるのに。



日本語...上手なんだなあ。



なんて、他人事みたいに考えていた。



ドアを開けた自分が不思議でしょうがない。



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けれど...突然の訪問者である彼女に、



聞きたいことがあった。



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「彼とはどういう関係なのかしら？」



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そう、私はそれを...聞きたかったはずなのに。



なぜ私が彼女に聞かれているのだろう。



そんな質問に答えられるような関係は、



彼との間にはあるはずもないのに。



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「これだけ聞いたらすぐ帰るわ」



「え...、と..................ファン、みたいなものです」



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「fan？」



「名前をつけるとしたら、ですけど...そんな感じです」



「princessの間違いじゃないかしら」



「ま、まさかそんな...ありえないです」



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「Uh-huh...」



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彼女は何か納得した素振りを見せた。



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「それだけよ、ありがと」



「え...」



「Bye bye, princess.」



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「ま、待ってください！」



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気になることはたくさんある。



けれど...一つだけ、どうしても聞いておきたい。



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「お二人は.........どういう関係なんでしょうか...」



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彼女は、自分の唇の前に



指一本、人差し指を立てて笑った。



初めて安室さんに出会った日を、思い出す。



けれど彼女の笑みは...もっと鮮やかで冷たかった。



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「It's a big secret... I can't tell you..., A secret makes a woman woman...」



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