平成学園･純愛科【arym×in♀】 (ページ3)

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～慧side～

薮「伊野尾、お疲れ様」

慧「ん、ありがとぉ。薮」

無事、副会長の挨拶が終わった。

次、今からは

生徒会長である薮の挨拶。

光「今年の一年はあんま騒がなくて良かったな」

薮「あぁ。けど…やっぱ二年辺りからはうるせぇな」

慧「…うん」

そう。

私が前へ出て挨拶をするだけで

アイドルでも来たのかというくらいに体育館内が騒がしくなる。

だから私はあまり前に出て話はしたくないんだけど…

副会長としての立場があるから

仕方なくってところ。

光「薮、そろそろ時間だぞ」

薮「おう。行ってくる。
光、伊野尾を頼んだ」

光「了解」

そう言うと、薮はステージの方へ歩いていって。

それと同時に

ｸﾞｲｯ

慧「わ…！」

光に腕を引っ張られた。

慧「な、なに…？」

光「しっ…あいつが来る」

あいつ…？

そう聞き返そうとしたとき

大「伊野ちゃぁぁあん！！！」

物凄く大声を出して

大ちゃんが走ってきた。

それを光は軽くかわす。

光「お前うるさい」

大「くっそぉお！！光くんいんのかよ…！」

光「生徒会役員だから当たり前だろ。
お前さ、俺が隙を作るとでも思うの？」

大「うっわ、光くんのくせに紳士ぶって…！！」

慧「2人ともぉ、薮の挨拶聞こえないよぉ…」

私がそう言うと

一気に静かになったステージ裏。

…？

とりあえず、薮の挨拶、聞けて良かったぁ。