Carved seal of blood 【JUMP×in♀】

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〜慧side〜



「慧、忘れ物ない？」

慧「うん、大丈夫〜」

「じゃあ、行ってらっしゃい」

慧「行ってきま〜す」



新しい制服を着て

初めての登校。

今日から高校デビュー。


友達が出来るかなとか

そんなことばかり考えて。


1人で登校…寂しいなぁ…。


ﾄﾞﾝｯ



慧「きゃ…！」

？「うわっ！」



私が下を向いていたせいで

人とぶつかってしまった。



慧「ご、ごめんなさ…っ」

？「俺は大丈夫。君も大丈夫？」

慧「は、はい」



…高校デビュー早々、やらかしてしまった…。



？「はい、立てる？」



私がぶつかってしまった男の人は

立ち上がるなり、私に向かって手を指し伸ばした。

私はその手を掴む。



慧「ありがとうございます…っ」

？「ううん。じゃあ、俺行くね」



それだけ言うと

その人は先に行ってしまった。


あ、あの人の服装…

私の高校と同じ制服…？



慧「あっ、早く行かなきゃ…！」



入学早々、遅れる訳にはいかない。




さっき助けてくれた男の人の背中を追うように、私は走った。

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