顔の良さなら負けない女2【ブルーロック】【呪術廻戦】

顔の良さなら負けない女61 ページ14

「は？何で凪がここにいんだよ」




「別にどうでもいいでしょ、
てゆーか、Aに何してんの？」




「お前には関係ないだろ」





「あるんだけど」



目の前で繰り広げられる冷戦に冷や汗が背中をつたった


誠士郎の目を見ようとしない玲王と、突き刺さる様な冷ややかな視線を玲王に送る誠士郎。

この二人の間に何か、あったのだろうか





「………チッ…」





小さく舌打ちを零して玲王は去って行った
少し遠くになったのを見て、誠士郎がこちらへやってくる



「大丈夫？A、」




「え、あ、、玲王の、事
追いかけ、ないと…」




初めての経験に手が震える
視界がぐるぐると回って、空気を深く吸い込んで吐いた



「……………送って行くよ
、、暗いし」




「………いや、大丈夫だ。ありがとう
今日は遅いし、誠士郎もこの廊下は暗いから、気をつけて、」



絞り出した声は誰が聞いても震えている物だと分かるだろう


立ち上がった私を見て、誠士郎は心配そうに「気をつけてね」と言い残して帰って行った




＿＿＿＿＿＿＿＿







「Aちゃん、最近何か疲れてねぇ？」




「んー、、そうか？」




「今日休めば？」




「そういう訳にもいかねぇよ、仕事する奴がいなくなっちまう」




あの出来事があって、玲王と会話するのが出来なくなった

時間の都合上とかもあるが、玲王が私に近寄ろうとしない
私もどうすればいいのか分からず、変な関係がずるずる続いている



「(………しっかりしろよ…、今日の記録すれば良い試合はどのチームだ…？

メンバー表は……ポケットか、)」



羽織の上から取り出したメンバー表を見て、私は思わず息を飲んだ





「……(……潔世一・凪誠士郎・馬狼照英VS國神錬介・千切豹馬、、それから……

………御影玲王、か



あーっ！クソッ！！人一人に固執して仕事が疎かになったらどうすんだ私の馬鹿野郎！！！)」




わしゃわしゃと、自身の頭を少々荒々しく掻きながらも、足を進めた

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