顔の良さなら負けない女2【ブルーロック】【呪術廻戦】

顔の良さなら負けない女60 ページ13

「ど、どうしたの……？
玲王…、？」


倒れる際に玲王が私の頭を自分の手で下敷きにしてくれたので痛みは余りなかった

バチッ、と玲王と目が合い顔を手で固定される
ぐるぐると欲望と後悔が渦巻いている様な目が見え、ぞくりと本能が感じ取っている、


「危険」だと


「………ちょ、なんか言って―――――

んっ!?」




一段と顔を強く掴まれたと思えば玲王の唇が私の唇と重なる
ファーストキスなのに、とかそんな事を考えさせる暇もなく、食らいつく様なキスに息をしようと必死だった



「んっ、、れお……」



「やめて」とその三文字を言おうとしたがぬるりと口内に何かが入ってくる感触して驚く


それは玲王の舌だった。

口内の奥へと侵入してくる舌から逃げようと必死になるも、まるで私の舌の動きが分かっているかの様に簡単に捕まえられてしまう
卑猥な水音が廊下に響いて薄っすら涙を浮かべる



「ッ〜、んむッ…れ､おっ」



丁度他の部屋からも離れ、龍聖との部屋も離れている。計算済みだったのだろうかそれとも衝動だろうか、



「ハァッ、ハァッ……」



やっと唇を離して貰えたと思えば、長く繋がっていた証として銀の糸が見える


荒い呼吸をなだめようと息を整えていると、玲王はダンッ！！と私の顔の横に手をついた




「お前も俺を見捨てるのか…？」



「え？」



「なんか帰って来た途端距離置くようになったよな？凪とは距離近い癖に俺とは何で一線引いてるんだよ、さっきも他の奴らと仲良く話しやがって、今も歩いてる時俺と離れてただろ？それで俺に帰っていいよとか抜かしてさ、俺の事嫌いになったか？」



「え、は、ちょ、何言って」



「答えろよ、お前も俺の事面倒臭いって思ってんだろ？」



突然話された言葉に頭が働かない
白紙に戻された頭を一つ一つ戻して行く様に、玲王の言葉を何度も繰り返し考える


「………黙ってるつーことは…やっぱ俺の事面倒臭いとか思ってんだろ？
ハハ…、、お前も俺を見捨てて他の奴の所に行くんだろ？」



自嘲気味な乾いた笑みが廊下に響く、
見捨てる？面倒臭い？何故だ？なんでそんな事に？

必死に頭を動かしていると、玲王の手がゴソゴソと服の中に侵入して来た



「なぁッ…！やめっ、玲王！！」



「やめねぇ…！」



どうすれば、どうしたらいい。
生まれて初めての経験に焦りを覚えるしかない



「ねぇ、何やってんの？」



「……は…､」



凪が冷たい瞳で見下ろしてるのが、ハッキリと映った

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