対峙 ページ6
王騎「この五百年の大乱、そんな無謀な言葉を口にした王は一人しか知りません……かつて"戦神"とまで言われた………」
政は王騎に怯む事など無く、王騎の言葉を遮る
政「昭王の名は二度と口にするな、それがお前の為だ」
政「……………昭王が死んで早くも七年。王騎、お前は最愛の主を無くし着地する場所を求めてもがき苦しんでいる虚しい鳥だ！！！！」
政「もし俺と共に戦いたいと願うなら、昭王の死を受け入れ一度地に足をつけよ！！」
政「中華に羽ばたくのはそれからだ！！！秦の怪鳥よ！！！！」
王騎「(昭王亡き後、数多くの王が私を召し抱えようと声を掛けて来ましたが、「中華」だ、「天下」だ、と軽々しく語る王ばかりで本物は一人もいませんでした……)」
王騎「(しかし、この若王から放たれる「中華」という言葉は異様な程重い！)」
王騎「(そしてその目は一点の曇りも無く内に強く光っている………………悪くない、昭王とはまた違いますが……悪くないですよ……)」
王騎「……………ンフ、ンフフフフフッフフフ」
王騎「昌文君、貴方が一人で馬鹿熱くなっている理由が少しだけ分かりましたよォ」
王騎「今日の所はこれで引き上げるとしましょう、」
王騎「私が貴方と共に戦いたいだなんて自意識過剰ですねぇ、弟如きに手を焼いている場合じゃありませんよォ、」
王騎「ンッフフフッ、では！全軍撤収です」
王騎「騰も撤収ですよ、」
騰「ハハッ！！」
王騎の声に配下の軍達は引き上げて行く
A「お待ちを、王騎将軍」
Aの声が王騎の動きを止めた
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作者名：カンロ飴 | 作成日時：2022年11月21日 20時
