鬼灯の花を片手に 2 (ページ5)

今日:31 hit、昨日:20 hit、合計:64,070 hit

昭王ページ5

中央広場へ成蟜は逃げた、そこで繰り広げられている戦争を目の当たりにして顔色が青ざめる

肆「成蟜様！？何故こんな所にお一人でっ！？」

成「右龍から入ってきた山猿共に殺されたのだ！！」

左慈の死、竭丞相の死を知った肆氏は反乱軍の負けを認識した、

その時、ドォン！！！という音と共に王騎将軍が中央広場に飛び降りてきた

広場で斬り合いをしていた者達も一斉に頭上から降ってきた王騎将軍に注目する。

A「政！！！！」

山の民や信より走っていち早くここまで来たA、政に駆け寄るも目の前の事実に驚きを隠せなかった

王騎兵は続々と広場に集まる、

政「A、その傷は……」

政も王騎軍が来た事に驚きがあったが、それ以上にAの姿に動揺が隠せなかった

背中に布か巻かれ、大量の血が滲んでいる、頭から血を流し、口の周りも血で汚れている、切り傷や擦り傷が体中に見える

A「大丈夫だ！ちゃんと手当てしてもらった」

政「………………………無茶をしすぎだ……」

A「政の方こそ、疲れただろ？」

政「…………お前の傷や怪我の方が断然酷い、」

魏「何故偽りの昌文君の首を差し出した！？納得のいく答えがでなければ死んでもらう！！！！」

魏興は急に王騎の前にたちはだかった

馬上の魏興と地上の王騎、肆氏は馬上の魏興に分があると踏んで、魏興の勝利を確認する。

しかし王騎が矛を振った瞬間

凄まじい大きな音とともに魏興の上半身は切り裂かれ、宙を舞った

王騎はそれまで乱戦となっていた兵士達の中を悠々と歩いていくが、王騎の行く手を遮る者はいない

秦王・政の前に立つ王騎は政に質問を投げかける

王騎「貴方はどんな王を目指しておられますか？じっくりと考えてお答え下さい、」

王騎「この宝刀は不遜な言葉を許しませんよ、」

王騎「相手が誰で有ろうとね、」

政は間髪入れず即答した

政「中華の唯一王だ」