鬼灯の花を片手に 2 (ページ38)

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昌平君VS(名前) ページ38

昌平君「…………お前がAか、」

昌平君「…………王騎から話は聞いている、よく来た、」

思ったより嫌悪のムードではなかった為、Aはほっとする

A「(まぁ…………あんまり良い反応ではない…………そりゃあそうか……)」

A「…………よろしくお願い致します」

所作共に完璧に挨拶をするA、なるべく素早く学び、少々の狡猾さも持ち合わせていかないと、きっと嫌がらせを受けるだろう、と、Aは心に決めた

生徒「…………呂氏四柱・昌平君の前だぞ……顔の布くらいとらぬか……」

A「……命令とあらば剥ぎますが………………私の顔を見て皆さんの気分を害したらいけないでしょう？」

今のAは父・王騎から「顔は隠していきなさい」という言葉により仮面ではなく、布で顔を隠している、黒子みたいな感じだ

勿論、我が娘の顔の良さを世に広ませたくない為の父からのお願いである

昌平君「よせ、」

昌平君「…………何かしら理由があるならば……無理に布をとる必要等はない、」

昌平君「お喋りはそこそこにしろ………………A、お前にどれ程の才があるか、私が直々に見る」

昌平君「駒の用意を、」

生徒「し、正気ですか！？先生！！！何もこんな奴を相手等を！！？」

昌平君「………………この子はこの歳にして百人将になった者だ、隊の者は元盗賊だが城下街の人々からは評判も良く、医療にも干渉している………こんな才覚ある者を試さず何をする？」

Aの戦略は幅広い、一番評判が上がったのは隠密・罠の二つだ、隠密行動は昼夜問わず茂みや森林、自然を上手く活用し勝つ、罠は瞬時にでき、かつ強力な罠を作り攻めに入る、

罠の作り方も独自に開発した物を持ち出して仕組みを一から説明し、周りの人間に新しい考えを組み込んでいく

果たしてAは、昌平君を上回る独創的な戦術を編み出せるのか

――――――――――

昌平君「……騎馬を此処に、」

A「………………歩兵に新たな陣形を組ませます、敵の攻撃力を大幅に吸収する陣形です」

昌平君「……………………興味深い、どんな手を使う？」

A「攻撃力に特化してる陣形の弱点は攻撃する前だと私は考えています……歩兵を一度周りの森林に隠して…奥に進んだ敵をU字型に取り囲んで、破壊力の高い攻撃が行われる前に横を突きます」