飴の香 ページ32
久しぶりの休暇なので、城下街に足を運ばせて甘味処を楽しんでいた所、
「ひったくりよ！！！」という声が聞こえたので、慌てて現場を見れば男が荷物をもって去ろうとした
Aは食べていた団子を口に咥え、屋根に登り男を追いかけた
Aからすると男の足は早くなかったので回転を数度つけて勢いよく蹴った
男はバランスを崩しておちる、Aは男を受け止めて自分も着地した
「何かお礼をさせて下さいと」言う街人に「たまたまいただけなんで、」と言って去ろうとしてた所を、
桃色の服を来た男の子に腕をつかまれて引き止められた、名前を聞かれたので振り返って答えると、周りが静かになった
誰だってAを見ればそうなるだろう、
前髪から覗く瞳は輝く白色、綺麗な黒髪は下ろされていて、桃色に色付いた唇、飴の甘い香りにその場にいた人達は目を見張った
A「………？なんか用ですか？」
沈黙に耐えきれなくなったAは蒙恬に問いかける、
蒙恬「……俺らとお茶しない？」
蒙恬「ここら辺に美味しい甘味処があるの知ってるよ！」
A「是非共行かせて頂きます」
Aは即答で返事した
―――――――――――
恬「Aちゃんって好きな食べ物はある〜？」
A「飴と甘い物です！！！！」
恬「そっかぁ〜、じゃあ俺のこの団子、分けてあげるよ〜！」
A「本当ですか！！！ありがとうございます！」
目を輝かせて蒙恬を見るAに蒙恬は心踊った、
恬「(……やば……ちょー可愛い……)」
賁「…………………お前………先程の身のこなしはなんだ…」
賁「どうやってそんな技術を身につけた？」
A「元々、鍛えてるので、剣術より武術の方が得意ですね、」
A「百人将にもなったので……色々場数を踏まないと………」
恬「ちょっと待って、」
恬「Aちゃん……戦場に出てるの？」
A「？？はい、そうですが？」
恬「こんな可愛い上にしかも強いの！？」
賁「……………」
A「(可愛い？？？？何が見えてるんだろ…)」
それから三人は甘味処で過ごした、刻も過ぎて、空が紅く染まり初めている
恬「本当に送って行かなくていい？」
A「言いですよ、大丈夫です！」
恬「そこまでいうなら………あっ！！…これからは敬語禁止ね？」
A「はい！……じゃなくて……分かった！！！」
後にこの出会いが大きな恋の渦を巻く事を誰も知らない
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作者名：カンロ飴 | 作成日時：2022年11月21日 20時
