鬼灯の花を片手に 2 (ページ4)

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夢幻ページ4

成「ど、どうしたっ！？立てっ！！！ランカイ！！お仕置だぞっ！！！！！」

信「脅しじゃ激にならねぇよ。そいつはもう立たねぇ、」

信「今度こそ終わりだ！！！！！」

始末を見ていた大臣らが我先に逃げ出そうと扉に群がる、

成「き、貴様ら！！！逃げるな！！！戦わんか！！全員死罪に処すぞ！！！！」

A「哀れな奴だ、」

成「貴様らまさかっ！！この俺をっ！！！下民の分際で王族であるこの俺をっ！！！！切ろうとでも言うのか！？！！！」

成「バカか貴様はっ！！！！」

成「玉座にある王をっ！！そんな事っ！！有り得ぬわァ！！！！！」

信「有り得るんだよ、戦争だからな、」

A「しかもお前が始めた戦争だろ、結果がどうなろうと、仕方のない事だ、」

戦意を失った成蟜は唖然とその場に立ち尽くす、

竭氏は事の始まりを思い出していた

竭「(秦国を独占する夢が…………全てが消える………)」

竭「巫山戯るな！！！！！」

竭氏が突然駆け出し群がる大臣らの中に飛び込んだ

大臣ら・竭氏が重い扉をこじ開けたと思った瞬間。

先頭にいた大臣三人の首が宙を舞った

??「此処を通す訳には参りませぬ、我が殿の命令により扉に近づく者は切り捨てさせて頂きます」

大臣らは慌てて反対側の扉移動しようとするも、
柱の陰に隠れていた河了貂が竭氏に狙いを定め吹き矢を放った

河了貂の吹き矢を瞼に受けて勢いあまり扉に激突した竭氏、

竭「巫山戯るな！！！儂は秦国竭丞相ぞォ！！！」

竭氏が叫んだのと同時に山の民二人が竭氏の肩から脇腹に掛けて斜めに切りつけた

怯える大臣らの一人が出口を凝視する

大臣「(彼奴を殺せば…………生き延びれる……)」

服から隠し持っていた短剣を河了貂に突き刺そうとする

A「貂！！！！！」

Aは声を荒らげて貂の元へ走る、

大臣が短剣を振り上げる

短剣は貂に向かって真っ直ぐ振り下ろされたが、それを止めようとしたAは剣を素手で握るも、貂に刺さってしまった

信がその光景を見た一瞬の隙に成蟜が玉座から抜け出し正面の扉から外へ出た、

山の民は成蟜を目で追ってはいるが急いで追う事はしない

首だけになった竭氏を剣に突き刺してバジオウ以外はゆうゆうと中央広場へ向かう、

バジ「A、傷八、」

A「私は大丈夫です、信、貂の容態は」

信「脈はある、気を失ってるだけだ、」

河了貂を壁に託し、信達は成蟜の後を追った