顔に傷を ページ24
パリィン！！！という大きな音ともに、皿が割れた
乗っていた料理は投げつけられた事によって落ち、床に零れ、髪にもついた
頭からは血が流れ、皿で額が切れた所も見える
だが、料理長の女性は無事である、
輪虎が止めに入るより先に
姜燕が制止の声を入れるよりも先に
A「…………………………………」
Aが料理長の女性を抱きしめ、皿を叩きつけられる所を庇ったのだ
魏士「！？A様！！！？も、申し訳御座い
ません！！！！この者が余りにも出せない料理を
作った物で！！申し訳御座いません！！！」
A「……………………………………………か？」
魏士「え？」
A「お前は女性の顔に傷を残す気か！！！！！」
ものすごい気迫と共にAは士官を怒鳴った
だが、直ぐに料理長の女性の方を向き、
A「………済まない……咄嗟に受け止めたから料理を
零してしまった」
そう言って深々と女性に頭を下げるA、頭からポタ…ポタ…と血が流れている
料理長「そ、そんなっ！！私がこんな料理を出して
しまったせいで……」
A「…………………………………………この料理は芋が大事な
栄養素となる…………体の免疫力を高め、血圧を安定さ
せる、其れに置いて栄養価も高い」
A「お前は知らんだろうが………この肉も部位を厳選してある」
A「お前が今侮辱した物はかなりの技術と勉強を
積み重ねないと作れない物だ」
A「それぞれの体調を考え作られてある一品……」
Aはしゃがみこんで、落ちてしまった肉を一口食べる、しっかり、よく噛んで、飲み込んだ
そして、また一口、一口と食べる
輪虎/姜燕「！？」
A「味付けも完璧だ、とても美味しかった、」
A「ご馳走さん、」
割れた皿まで拾い上げ笑顔で返すA、その姿に料理長は感動し涙を流した
A「…………そこの士官……………」
魏士「は、はいッ！！！！」
A「……こんなに栄養もあって美味しい物を、
ネバネバしてて気持ち悪い、ゴミ箱行きだと？」
A「巫山戯るなよ！！！！！」
A「食に対して敬意も払えない馬鹿なんぞ
この場には呼んでない」
冷ややかに伝えるAの拳に力が入る
A「今から行う事は、女性に簡単に手を上げよう
とした落とし前だ」
A「しっかり受け取れよ？」
次の瞬間男は外に勢いよく飛ばされた
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作者名：カンロ飴 | 作成日時：2022年11月21日 20時
