鬼灯の花を片手に 2 (ページ23)

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皿ページ23

A「……………(気まずい)…………」

あれから輪虎と姜燕に会った、廉頗から「若者は若者で話して来い！！！！」と言われ縁側に放り出された

しかし、輪虎も姜燕も何も喋らず、いそいそと料理を食べる時が続いた

A「…………失礼、お手洗い場は何処でしょうか……」

姜燕「嗚呼、そこの廊下をまっすぐ行って右です」

A「ありがとうございます」

よそよそしく立ち上がり廊下を歩き、過ぎ去るA

輪虎「…………ねぇ姜燕、あの子の事どう思う？」

姜燕「………………確かに綺麗だ、が、」

姜燕「………………………………所詮、そこら辺の宮女と変わ

らんのだろう…………自ら肌をさらけ出し、

寄ってくる女よりは幾分かましだが」

輪虎「ふーん………………………………ねぇ、あの子の後、

つけてみない？」

輪虎「手洗い場の近くは料理場でしょ？多くの人が行

きがって、一人や二人には声かけられるんじゃ？

……その時の反応が見たいしね、」

姜燕「………今回は特別だぞ、」

――――――――――――――

A「此処が料理場か、」

Aの狙いは手洗い場では無く、料理場だった

料理を作ったりする身として、どんな手際で料理を作るのか見たいのだ、

A「此処の料理は美味しかったな〜」

美味しそうな料理の臭いがし、興味をそそられる
Aは顔を緩ませ、目を輝かせている、

本当ならば今すぐにでも料理場に駆け込んで行きたい所だ

その頃、輪虎、姜燕らはAを見つけた

輪虎「……………あの子………凄い顔ニヤニヤしてるよ」

姜燕「「料理に興味がある」と、顔に書かれてるな」

二人は戸惑った自分達と居る時は何も喋らなかったのに、今は顔を緩ませ目を輝かせている

魏士「なんだこの料理はァ！！！！！！！」

料理場に怒号が広がる、一瞬にして辺りは静かになる

魏の士官が料理長を呼び出し、罵声を浴びせていた

魏士「こんなネバネバして気持ち悪い物は、

ゴミ箱行きだな」

料理長「も、申し訳御座いません！！！！お口に

召しませんでしたか？」

魏士「誰がこんな不味そうな物食うかよ！！！」

魏士「チッ、…………………………おいお前、そこ動くなよ」

魏士「ついでに目もつぶってろ」

料理長の女性は体を震えながらも言われた通りに目を瞑る、

魏士は次の瞬間持っていた皿を料理長の頭向かって思いっきり投げた