廉頗将軍 ページ22
廉頗「よく来た！！！！王騎！！！！！」
王騎「お久しぶりですねェ、廉頗さん？」
A「(この人が廉頗将軍…………………)」
廉頗将軍に初めてあったAの心情を表すならば、「興奮」だろう
父・王騎とはまた違う精神力と武力が感じられる、
廉頗「お主娘が出来たと聞いたぞ！！！！」
王騎「そうなんですよォ、可愛くて可愛くて、気遣いも出来て、手先も器用で、自慢の娘です」
王騎「A、此方へ、」
王騎に呼ばれ急いで我に変えるA、慌てて王騎の横へ行き礼儀正しい挨拶をする
A「王騎が娘、Aと申します。」
廉頗「ヌハハハ！！！そんなに堅苦しくならんくて良い！！！顔を見せてくれ！！！」
次の瞬間、時が止まったように辺りが静かになった
黒い髪に透明な目、ぷっくりとした唇に、溢れ出る艶
魏兵、廉頗、四天王、その場にいた魏国の人々は言葉が出なかった、余りにも壮絶な美しさを目の当たりにし驚きが走る
皆食い入るようにAを見つめる
そんな沈黙を破ったのは、Aで、
A「…………私の顔になんかついてますか？」
魏兵「え？」
A「すごい沈黙が続くから……そんなに私の顔がおかしかったのかと…」
廉頗「………………………………………Aと言ったな…………」
A「？」
廉頗「…………………………………儂の所に嫁に来んか？」
A「………へ？」
王騎「ココココ、御冗談を、私がいる限りそんな事はさせませんよ？」
廉頗「まぁ、老い先短いかもしれん老人を相手にしてもな、」
廉頗は改めてAをまじまじと見る、笑顔で返すAを見て、廉頗はハッとしたように王騎に問う
廉頗「………所で王騎、こんなに別嬪の娘がおるなら、縁談の話が後を絶えないだろう？」
王騎「まだ戦場にはそこまで出させておりませんのでねェ、顔を隠して戦場に出るように、とはいいきかせてるんですが…………」
王騎「……………一人の父親として、ちゃんとした相手と、安心して嫁に行ってもらいたいという気持ちでもあります」
廉頗「ならば！！！！此方で安心できる相手を用意してやろう！！！！」
そう言って廉頗は大きな声で相手を呼ぼうとする、
介子坊「(もしかしてッッ！！！私！！？！？)」
玄峰「(儂かッ！？！？)」
廉頗「姜燕と輪虎はおるかァ！！！！！」
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作者名：カンロ飴 | 作成日時：2022年11月21日 20時
