明くる今日 ページ12
信「おっーす！！！A！！！体調どうだァ！！」
A「おはよ信、大分良くなったよ、」
A「過度な運動を避けるならちょっと動いたりはしていいって」
信「本当か！？！！じゃあ………………(ｺｿｺｿ」
A「…………………………それ本気で言ってる？」
信「お前も退屈だろ？」
A「ええ〜でも、抜け出すのは厳しいんじゃ……」
A「……………………………………なんてな、丁度退屈してた所だ、抜け出そうぜ」
信「よし！！！じゃあ早く行こうぜ！！」
―――――――――――
A「…………王宮の警備って以外と緩いんだな……」
信「皆反乱が終わったから気ィ抜いてんだろ？」
A「こうも簡単に抜け出せるとはな………」
信「カカカ！！俺ら、共犯だな！！」
A「そうだな笑」
信がAに出した案は「王宮を抜け出して、城下街を楽しむ」というものだった
信「先ずは飯食って！その後は色んな店回ろうぜ！」
A「夕方までには戻るからな、」
信「おっし！！！決まり！！！！さっさと行くぞ！」
A「あっ！？コラ信！私は今走れないんだぞ！」
それから二人は王宮外の店を満喫した、下僕の身であった二人からしたら夢のような時間だった
A「…………………………綺麗」
Aが立ち止まったのは簪屋、鬼灯の花がガラスで作られており宝石で作ってある様々な花がが散りばめられている簪が目に止まった
信「ん？どうした？A？」
A「………何でもねぇよ、次行くぞ！！」
信「…………おう！！！！」
「自分はもう直ぐ此処から居なくなる、会えなくなるかもしれない、後ろ髪を引かれるような思い出は残さない方が良い」、そう考えながらAは信と過す
―――――――
信「いやぁ〜！！楽しかったな！！！」
信「そろそろ、戻るか…………………って！！！あっ！？」
A「どうした？」
信「これ！渡すの忘れてた！！！」
そう言って信が渡したのは先程の簪、
信「…………お前さっきこれ見て「綺麗」って言ってただろ？」
A「でもっ！これ高価な物だろ！？」
信「金は気にすんな！！！…………………………………………………お前、明後日あの将軍の所行くんだろ？」
A「……なんで知ってるの？」
信「………政から聞いた…………俺がお前にその簪をあげたのは…………」
信「………俺の事……思い出して欲しいからだ………」
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作者名：カンロ飴 | 作成日時：2022年11月21日 20時
