検索窓
今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:5,896 hit

▽ 6 ページ6

.



以前公演したナイトショーは大成功し、まさに満員御礼といった具合だろう。


今日は昼の公演もあり、その際に観客席を確認すると見知った顔を見つけたのが事の発端である。


いくら週末でお客さんが多いと言えども、カラフルな頭が横1列に並んでいればそれは目立つ。しかもよく知った顔とくれば印象に残らないわけがなかった。


まぁ今は司くんの元へ後輩くんが感想を述べに来てる、といった所かな



「 楽しんでもらえたみたいで何よりだね

 僕たちはこの間に残りの片付けに取りかかろうか 」



司くんの邪魔をする意味も無いし、もうほとんど片付けも終わっていた為、特に気にすることでは無い。

寧々やえむくんに声をかければ手際良く片付けへと取りかかる。


思い出して欲しい。


僕が見た時は4人で来ていたはずだ。


記憶が正しければ順に、


東雲くん、青柳くん、一色くん、瑞希、だったと思う。


しかし今この場にいるのは青柳くんと東雲くんの2人というのはどういう事なのだろうか。


まさか帰った?


いやそんな事は無いだろう。



「 ねえ類。

 一色さんは一緒じゃないみたいだね 」



「 えっ ..... ぁ 嗚呼、そのようだね 」



悶々と考えていたため、声をかけられればぴくりと少し肩が揺れた。



「 瑞希も一緒に来ていたのを確認したから、きっと2人で居るだろうし、心配することはないと思うよ 」



「 ねえねぇ、一色さん?てだぁれ?

 もしかして類くんのおともだち?! 」



学校が違うこともあり面識の無い彼女は純粋に疑問を問いかけたのである。


ともだち、という表現が正しいのかよく分からないがそれなりに親しい方だと僕は思っている。


寧々が良い感じに説明をしているので任せることにしたが、なぜこのような話をしているのかと言えば冒頭にも話したように事の発端は見知った顔を見つけた事である。


平日は学校で会うが実は休日に会うことは今まで無かったのだ。


愛くるしいほどに可愛い後輩を休日にも見ることができるなんてあって良いのだろうか。


僕はてっきり青柳くんが司くんの元へ来た時点で一緒に来ていると確信を持っていたが大間違いだったらしい。


長々と回りくどい話をしているが、簡潔に言うとなぜ彼女はいつものように僕の元へ来なかったのか。


これが僕の悩みである。




.

▷ 7→←▷ 5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
90人がお気に入り
設定タグ:プロセカ , 神代類
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水瀬 | 作成日時:2023年1月22日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。