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「 私今、恋の方程式なら全然解くよ ....
むしろ解かせて欲しいまである 」
教室の机でうなだれる私にもう朝の真面目さの欠片もない。
あいた第1ボタンに程よく緩んでしまったリボン。
華のJKなので。
そりゃ私だって浮かれて着崩したりもする。
「 一色、そこまちがえてるぞ。
これはこっちの公式に当てはめて .... 」
お昼休みにわざわざ私のお勉強を見てくれているのは青柳冬弥くん。
東雲くんの勉強を少し見る予定だったとかで教室に来ていたので隣と言うこともあり一緒に教えて貰っている。
私は全く勉強ができないと言うわけでは無いが、ぶっちゃけここ最近の授業はずっと上の空でほとんど話を聞いていなかった。
故に全く分からないのである。
「 んん〜？こういう事？いやでもこんな数字大きくならないよね。どこで計算間違えたんだろう 」
隣の東雲くんはと言うと私よりも進んでいるしなんならもう大丈夫だとでも言いたげな顔である。
先輩と一緒に解く恋の数式ならばここまで苦な思いをしなくて済んだのだろうか。
頭を抱える私を前に青柳くんは丁寧な解説をしてくれる。
「 おおお！解けた！ありがとう。
青柳くんを小さくして肩の上にでも乗せたい。そうすれば次の小テストは乗り越えれる気がする 」
まさにチート。
勉強して来なかったのがわるいんじゃね？とか横から聞こえてきたがそればかりは東雲くんに言われたくは無い。
3人、主に私と東雲くんが口論をはじめ青柳くんがそれを仲裁するような形ではあるがその後もくだらない世間話を続けた。
「 あ、そうだ。2人とも今週末暇？暇だよね？ 」
皆様ご存知だろうか。
かの有名なフェニックスワンダーランドのナイトショーを。
最近SNSで話題になっていたナイトショー。それがもうすごいらしい。みたい正直。
キャストの顔面偏差値も高いと話題でもちろん先輩に湧いてるおなごも居ましたよ。もちろん。
でも私は認知されていますから？
そんな醜い嫉妬は持たないしむしろ世間が先輩の魅力に気付くのが遅すぎたとまで思っている。
そんなこんなで何とかチケットを抑えたのだかせっかくなので友達と行きたい。
そこで隣の席に座る東雲くんたちに予定を尋ねたのだが、今のところ一言で言えばとても嫌そうな顔をされている。
もしかしてバイトとか入ってたのかな？
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作者名：水瀬 | 作成日時：2023年1月22日 10時
