戦場の堕天使【軍パロMSSP】

プロローグ ページ2

血が流れる。
人が倒れる。
銃声が響く。

漂う硝煙の香りに気が狂いそうだ。
いや、すでにもう狂っているのかもしれない。

｢もういい！それ以上追うな、死ぬぞ！｣

止めないでくれ。

｢いいから、俺のことはいいから！戻れ！｣

いいわけないだろ。

あいつらは俺の仲間を傷つけた。大勢、殺した。

当然の報いだろ？

俺はひとりで戦場を駆けた。
皮が裂け、服が汚れ、髪が乱れた。

その日、伝説が生まれた。

その日から俺は、｢戦場の堕天使｣と呼ばれるようになった。

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