『男主』大好きで大切な『BLEACH』 (ページ26)

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弐拾伍話ページ26

水と間違え幾らか度数の高い酒をを飲んでしまった、自分の隣にいる彼はしばらくすると顔が火照り始めていた。

指をのばし彼の頬に触れると、ギン…？と呟き自分のの顔を見てにへらと笑う
出会って数日で2度も泣かせた相手にも関わらず、無防備な笑顔を向けるAに少し心配になりながらも緩む口元は抑えなかった

「A、顔真っ赤やね、かわえぇ」

『ん～？ふふふ、まっか、？かわい？』

「うん、かわえぇ」

ふふふ、と可愛らしく笑うAの髪を撫で、周りの人等の居心地の悪そうな顔なんて無視して抱きしめる。途端に楽しそうなわぁっ、という声をあげる彼を膝に乗せる。
楽しそうな彼は、酒が入ると笑い上戸になるらしい。
いつもより眉間に深い皺を刻み、鋭い視線でこちらを見る日番谷隊長に気づきニコリと笑って見せれば、大きく目を見開いて直ぐに逸らされた。

そんなやり取りをしているうちにAは膝から降り、浮竹隊長と京楽隊長の所へ覚束無い足取りで向かった

「どしたの、A。怖ぁいお兄さんから逃げてきたの？」

「何を言ってはるんですか京楽隊長。僕全然怖ないですやん」

「市丸は怖いというより不気味の方が合うんじゃないか？」

「嫌々、浮竹隊長それフォローになってないで」

「はっはっは、冗談だ！」

あんたが言うと冗談に聞こえんわ、と心の中で突っ込む。2人の隊長の間でAは、食後のデザートだろうか、善哉を美味しそうに頬張っていた。

「御影は、甘いものが好きなのか？」

『甘いの、好き』

「そうか、なら今度雨乾堂に来てみたらいい！美味しいお菓子が沢山あるんだ」

『……！いく…！』

いつでも来い！と嬉しそうに笑う浮竹隊長と嬉しそうな笑顔のAに和むのは自分だけではないはず。現にさっきまで自分を睨みつけていた日番谷隊長も、表情が優しくなっている

すると突然ぴたりとAの動きが止まり、浮竹隊長を見つめて首を傾げる

「ん？どうした御影、はっ、餅が喉に詰まったか！？」

「んな訳ないでしょ、落ち着きなよ浮竹」

「京楽…！だっ、だってピクリとも動かないぞ！」

『名前、』

「へ、？名前…？名前がどうかしたのか？」

『Aって、呼んでくれないの…？』

可愛らしい顔で爆弾を落とした彼に一瞬静まり返るが、なんだそんな事かぁと笑い下の名前で呼び始めた浮竹隊長の声でまた騒がしさが戻る

しばらくすると、もういい時間だし、と言う藍染隊長の声でお開きになった