『男主』大好きで大切な『BLEACH』 (ページ22)

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弐拾壱話ページ22

ひとまず刀を鞘に戻し、固まっている2人に近づく。

『ど、どうしたの？やっぱり、僕何か間違って…』

「嫌、間違ってはねぇが……むしろ大正解か…？」

日番谷隊長の言葉の意味がよくわからず、ん？と首を傾げると横から伸びてきた手に髪をかき乱され、なんとも間抜けな声を上げる。

「Aくん！すごい！すっごいよ！たった1日でこんな……！」

目をキラキラさせ、自分の事のように喜んでくれるヒナ。生前は、こんな風に何かをして褒められたことなんてなかったからどこか恥ずかしい。

はしゃぐヒナを落ち着かせようと日番谷隊長が宥めるが、なかなか収まらず、2人で顔を合わせて苦笑いをした

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その後、瞬歩の使い方や簡単な鬼道？を教えてもらい、汗を流すために部屋へ戻った。ヒナが鬼道の達人というのに驚いたがそんな人に教えて貰えるのであれば心強い。

歓迎会の時間になれば乱菊さんがお迎えに来てくれるらしいので待つ間体を横にする。
にしても今日、一気にほとんどの隊長・副隊長さんと会うのか。少しの不安こそあれど、ヒナやイヅル、乱菊さんや冬獅郎－自分は部下では無いので呼び捨てでいいと言われた－がいるらしいので幾分か緊張も和らいでいる。

部屋に入る直前、7番隊と9番隊の隊長さんに会い、今日の歓迎会に行けないからとお詫びも合わせてプレゼントを持ってきてくれた。
お風呂も入り終わって、乱菊さんを待つ間暇なので中を見てみると、犬の模様が入ったコップ。予想外の可愛さに口元が緩むが、有難く使わせてもらおうと空の食器棚へと置く。

しばらくすると扉の奥からイヅルの声。

「A？松本さんの代わりに迎えに来たけど、もう準備大丈夫かな？」

『大丈夫、ちょっと待ってね』

さっと鏡で髪などを確認して外へ出る。なぜイヅルが？と思っていると、乱菊さんはさぼっていた業務に追われているため終わり次第合流すると教えてくれた。

イヅルに各隊長の名前や外見を教えて貰いながら歩いているとあっという間にとある居酒屋へ着いた。
入ると店員さんに奥の部屋へ案内される。イヅルに待っててと言われ襖の外で待っていると、ヒナが中から出て来、背中を押され中へはいる。

途端にこちらへ向く多くの視線に、顔を下げる

「大丈夫、怖い人たちじゃないよ。ほら、自己紹介、しよ？」

きゅっと握られた手を握り返し、緊張で赤くなる顔を上げて口を開いた。