『男主』大好きで大切な『BLEACH』 (ページ3)

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弐話ページ3

7人の男に囲まれながら長い廊下を歩く。どうやら今は昼間だったようだ。照りつける日差しが痛い。目に入る建物は思っていたよりも大きく、ありきたりな言葉でいえば城のようだった。左の男がチラチラとこっちを見ている。正確に言えば僕の腕、だろうか。

『見苦しいもの、みせて、すみません』

「っ！！いや！こちらこそ申し訳ございません…」

自分の服は半袖にジーパン。死んだ日と同じ服だ。あの時は上にパーカーを羽織っていたが今はどこへ行ったのだろうか。

－－半袖から覗く、真っ白な白い腕には、いくつもの切り傷があった。

しばらく歩くと大きな扉の前に着いた。

「我々はここまでです。どうぞ中へお入りください。」

2人の男が扉を開ける。

中には13人の人が並んでいた。

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「こーんな昼間っから緊急の呼び出して、なんなんやろうなぁ？日番谷隊長？」

「俺が知るか。」

「相変わらず冷たいわぁ」

「……おおよそ先程から感じる霊圧についてだろう」

「やっぱりそう思う？なぁーんか、嫌ァな感じするなぁ。僕、面倒ごとは嫌なんやけど」

先程からから感じる異様な霊圧。不安定にぶれてはいるが、それでいて強い霊圧。
隊長の自分らは大丈夫だがすれ違う隊士等の何人かは具合の悪そうな顔をしていた。

－－まぁそんなの、僕の知ったことやないけど

面倒ごとは嫌いとは言ったものの、これから起こることは何か面白いことだとどこか確信があった。自分のこういった勘はよく当たる。

偶然会った10番隊長さんとその霊圧に着いて話しているといつもの部屋の前についた。中に入るとほとんど集まっていたが、あとは11番隊長だけだろうか。ふと珍しい顔を見つけた。

「あれぇ、浮竹隊長、体調よろしいの？」

「あぁ、いつもよりはね。それに山本総隊長からも今日はなるべく来て欲しいと言われて。」

年中床に伏せがちな彼を呼び出すとはそんなに大事なのだろうか。後から入ってきた11番隊長も並ぶと、いつもよりこの部屋に緊張が走っているような気がした。

「お主らも気になっておるだろうが、今日集めたのはこの霊圧の持ち主についてじゃ。流魂街へ行く予定だったが、諸事情によりこの瀞霊廷の地下におる」

詳しいことは彼が来てから話そう。

そう言うと部屋の扉がゆっくりと開いた。

全員がそちらへと顔を移す

そこには真っ白な肌の、華奢な、男の子が立っていた