『男主』大好きで大切な『BLEACH』 (ページ19)

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拾捌話ページ19

目が覚めると窓から見える空はいつの間にか暗くなっていて、月が見えていた。

寝起きでだるい体を起こし風呂へ入り、濡れた髪のまままた布団へ戻る。さすがにもう寝る気にはなれないが。

少し外でも歩こうかと立とうとすると、起きているのだろう。失礼する。とこちらの返事も聞かないまま扉が開いた。扉の先には小柄ながらも意志の強そうな目の少女。

「貴様が御影か。2番隊隊長、砕蜂だ。先日挨拶が出来なかったからな。」

『あ、わざわざすみません…』

「…気にするな。用事はそれだけだ。私は仕事があるので失礼する。」

今日は冷える、風邪をひくぞ。そう言うと砕蜂隊長は出ていってしまった。本当に挨拶だけだったな。それにしてもなぜ、外に出ようとしたのが分かったのだろう。
いきなり来ていきなり去って行った彼女に呆気にとられながら出ていった扉を見る。

ヒナにも言われたがここには自分と同じぐらいの見た目でも、何百年と生きている人ばかりらしい。そう聞くとやっぱり死後の世界なんだなぁと思う。

砕蜂隊長が開けた扉から流れてきた風から確かに寒いと感じ、散歩は諦めた。

することが無くなってしまいどうしようと辺りを見回すと、前にヒナが一応暇つぶしに、と置いていてくれた本が目に入り手に取った

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読み終わった本を閉じ顔を上げると外は既に明るくなっていた。とりあえず、と顔を洗い死覇装に着替える。朝ごはんを食べようと買っておいたおにぎりを食べ、今日は何をするんだろうとヒナを待った。

しばらくするとパタパタと小さく走る音。直ぐに扉が開く。

「Aくん！おはよう！」

『うん、おはよう』

「今日はたくさん寝れたみたいだね、隈、無くなってる」

『…心配かけてごめんなさい』

「大丈夫だよ。さ、今日はね、待ちに待った歓迎会だよ！」

まぁするのは夕方からなんだけどね。と笑う彼女は僕よりも楽しそうだ。
今日はA君に刀を渡そうと思うの。正しくは斬魄刀って言うんだけど。さすがに部屋じゃ危ないから外に行こうか。と連れ出される。

連れていかれた場所は鍛錬場らしいだいぶ遠くまで来たような気がする。

「Aくんの力がどれだけあるか分からないけど、訓練の時は隊長を1人付けることになって」

「今日は俺だ。10番隊長、日番谷冬獅郎。」

『御影Aです。…お願いします。』

こんな小さな子も死神なのか。