遅刻系彼女【コードブルー】

遅刻 ページ12

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「遅刻だ」






「待たせてごめん」






「わざと遅れただろ」






「なんで知ってんの」






「さあな」







「ね、もう、むかしにもどれないの」







昔から今まで彼のことが好きだったはずなのに




それに気づく気持ちはいつも遅くて遅刻していた。







彼と別れた七年前の秋から私は毎日欠かさず遅刻した。





海外にいる時も。





怒られるに決まっている。それはわかっていた。





でも彼のことを考えれば朝は目が覚めたくない。






彼が起こしてくれることで私は一日が幸せになる。





なんて、どこのマンガのヒロインだよ。







彼は知っている。私がなんで遅刻してるのか。






それなのに、藍沢は何も言わないんだ。








「…また起こしてよ。また、






毎日起こしてよ。」






こんな遅刻魔な私だけど、人間だから、本音を患者さんにも言ってきた。




さっきも、患者さんに癌の告知をしてきたんだよ。






これくらい、へでもないよ、





なのに、私に私の何かがこみ上げてくる。







彼が口を開いた時、私の何かが何なのかわかってきたするんだ。




きっとそれは口では言い表せないもの。








「









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明日からまたちゃんと、仕事に行ける。








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明日から私はちゃんと、すきでいれる。









【遅刻系彼女】

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