#９ おともだ…ち？ ページ10
ｰｰｰｰ
…そろそろ帰ってくるかな？
すると
ｶﾞﾁｬｯ
と、玄関のドアが開く音が聞こえてきた
｢ただいま！｣
(あ、来たきた)
｢見せたいものがあるの〜！かもんかもん！！｣
(…見せたいもの？なんだろ？)
とりあえず向かうか。
…
毎回思うこと。“おかえり”って言ってみたい
けどまあ、このとおりあいにく喋れない。
ちょっぴりさみしい。
そんなことを思いつつ向かう
玄関に顔を出す
｢みてみて〜｣
するとそこには脇に赤い奴を抱えた人が…
(え…？？)
ん…？これはどういう状況？なんで赤がここに…？
赤も少し驚いたような顔をしている。
(な、なんで？？)
僕は訳が分からなく動揺していると 人間さんが赤と出会った経緯を話してくれた。
＿かくかくしかじか
(つまり僕とおんなじような感じで赤をゴミ捨て場から拾った、と…)
とんでもない偶然…いいことありそう
｢ってことで、よろしく！｣
(は、はあ…いきなりだなあ…)
………
時はすぎお昼頃
いつものように冷蔵庫はすっからかん。｢なんか買ってくる｣とあの人は家を飛び出してしまった。
つまり赤と2人きりで留守番。
…気まずい。
だって2人とも喋れないし…？静かーに帰りを待ってるだけ。
ソファーに2人で座り、なにもしないまま待つ。
お互い反対の方向を向き 目が合わないようにしている。
まあ…お互い疑いあって僕吊られた訳だから。そりゃ合わせようとしないよね。
赤(…もうひとり同じやつがいるとは聞いたが、インポスター容疑で吊られた水色だったとはなあ。)
水(う…早く帰ってこないかなあ…)
…ただただ時間が流れる
…と、いうか。なんで赤はここに落ちて来たんだ？
キルされたら死ぬし、ふつうに追放されたのか？
いや…赤に吊られる要素なんてあったっけ？
うーん、赤がここに来た理由がよく分からない。
ふと赤の顔を覗き込んでみる。
真顔…クールだなあ…
(………)
んー、普通
赤｢＿＿＿なあ。｣
(へ？)
赤は顔をこっちにゆっくり向ける
そして ﾆｭｯと口が浮き出てきた。
口角も上がっている。
そして 右手には
＿＿＿ナイフが。
｢…奇遇だな、水色。｣
思わずソファから飛び降り、できるだけ距離をとる。
(し、喋っているし…そのナイフ…)
誰でもこの状況は理解できるだろう。
赤は…赤は…
インポスターなんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小寒 - 凄くいいので早く続きを読みたい… (10月6日 21時) (
レス) @page29 id: cb2d68e6ae (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - あ、ID違いますが中身は同じです… (2023年4月7日 18時) (レス) id: b483d92de2 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - コメントありがとうございます。そう言ってもらえてとても嬉しいです。現在復旧中…もうそろそろできそうです！ (2023年4月7日 18時) (レス) id: b483d92de2 (このIDを非表示/違反報告)
リース(プロフ) - コメント失礼します！書いていたデータ飛ぶのマジ萎えますよね...(私も飛んだ事あるので)そしてこの作品好みです！がんばってください！ (2023年4月4日 18時) (レス) id: db830d80cd (このIDを非表示/違反報告)
朱欄(プロフ) - いえいえ!あの漫画が面白くアレンジされててすごく好きです!応援してます! (2023年2月12日 22時) (レス) id: efb6a7397d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くらげ | 作成日時：2021年9月2日 8時
