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#20 あのとき ページ22

人間さんが風邪をひいたのは 印象に残っているからか、覚えていた。









すぐに思いついた。すごく嫌な可能性。思いついたが、怖くて言えない。
なるべく赤を刺激しないように伝えなきゃ。




(ねぇ、赤)

「…なんだ?」

(僕思い当たる節があるんだけどさ)

「…わかったのか?」


(た、多分だけどね。その、さ)


言葉が詰まる。


「なんなんだ言いたいことがあるならさっさと言ってくれ。」


赤は更に不機嫌な顔に。
これ以上不機嫌になる前に言おう。





(…多分、人間さんが赤のこと気づいたの






僕の所為かもしれない、)




「は?」





キレた。今完全に怒った。
僕を睨んでる。




(そ、その
人間さんがソファーに横になっててさ、赤が寝室から僕に話しかけた時、あったじゃん、覚えてる、?)


「…」


(え、と それでさ、僕が人間さんのこと「寝てるよ大丈夫」みたいなこと い、言った、よね)



「…」




(だけどぼく、その時目を閉じてたから「寝てる」って伝えたから、

だからその、もしかしたら、その時



ね、寝てなかったんじゃないか、って、思って、その、だから)




((ごめん、赤))




正直、泣きそうだった。
ほんの少し前まで普通に喋ってたし、いつもと同じような感じだった。
だけど今は雰囲気が全く違う。ピリピリしてる。
さっきまでなんともなかったはず、なのに


絶対なにかされる



















「___そうか。」




(っ、え?)










それ、だけ?








(お、怒ってる、でしょ?)




「そりゃあな。
どれぐらい怒ったかっていうと 」



赤は 自分の親指で首を切るような動作をした。



「こんぐらい、な。」






(…あ)



「だがまあ、過去のことは変えられねぇから。どーしようもねぇ。
ちゃんとした理由が知れただけいい。
それに、お前に対して俺がなにかアクションを起こしたら それこそ大問題だろ?」


はは、と小さく笑う。



(そ、うだ、ね)




「あと、お前はもういい。これからはどうするかは俺が決める。
で、決め終わったらお前に伝える。それまでお前はボーッとしてろ。」



そう言うと、赤は寝室の方に向かってしまった。



「話しかけるなよ」



と、強く扉を閉めた。








…なんだか、今の赤は 優しかったような気がする。


僕も どうしようか考えよう。
赤にはお節介かもしれないけど。



人間さんが帰ってくるまで まだ時間はある。
それまでに考えておこう…。

#21 考え中→←#19 もしかして



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小寒 - 凄くいいので早く続きを読みたい… (10月6日 21時) (レス) @page29 id: cb2d68e6ae (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - あ、ID違いますが中身は同じです… (2023年4月7日 18時) (レス) id: b483d92de2 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - コメントありがとうございます。そう言ってもらえてとても嬉しいです。現在復旧中…もうそろそろできそうです! (2023年4月7日 18時) (レス) id: b483d92de2 (このIDを非表示/違反報告)
リース(プロフ) - コメント失礼します!書いていたデータ飛ぶのマジ萎えますよね...(私も飛んだ事あるので)そしてこの作品好みです!がんばってください! (2023年4月4日 18時) (レス) id: db830d80cd (このIDを非表示/違反報告)
朱欄(プロフ) - いえいえ!あの漫画が面白くアレンジされててすごく好きです!応援してます! (2023年2月12日 22時) (レス) id: efb6a7397d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらげ | 作成日時:2021年9月2日 8時

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