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えっ。 ページ41

むにぃ…と引っ張られる。

いや、あの…結構痛いです。



「…まだ死にたいなんて思ってる?」



唐突。

えっ、唐突。



「答えて」



琴葉の表情は俯いていて読み取れない。



「…ん、そうだけど」



ああ、もう、ぶっきらぼうにしか言えねえや。



「…そういや、A、さっきの何だ?」



は?何が…ってああ、あれか。



「全員真昼が好きな女子で、私は真昼と釣り合わねえからさっさと別れろって言われた。

お前が助けに来てくんなかったらかなりヤバかったと思う。マジでありがとう」


「もっと崇め讃えろ!」


「お前大智と同じこと言ってんな」



そう言うと、あんな奴と一緒にすんな、と苦い顔で言われた。



「…大智ってまだ部活入ってんの?」


「入ってるよ!お前も入れよぅ!」


「は?入んねえよ」


「お前がいたら全国行けるから!お願い!」



断り続けると、いいよ!学校で追いかけ回す!って言われた。

やめろよ。



「…誰が真昼君と付き合ってるの広めたの?」


「は?そんなん簡単だけど」


「はあ!?お前付き合ってんの!?

二次元至上主義(二次元至上しゅひ)のお前が!?

性格クズのお前が!?」


「二次元至上主義って言えてねえ上に失礼だ」



否定はしない。

中二ん時は性格クズで通してたから。



「…ふっ、万年彼女無しの非リアにはわかんねえだろ」


「ああああぁ!くっそ!だから他の奴に取られる前にお前に告白したのにいいぃい!」


「「…え?」」


「最初っから丁重にお断りしただろ。

放課後の教室で顔真っ赤にして告白してくれたのはありがたいがな、お前モテるんだから。

他の可愛い子に告白されて爆ぜろ」


「お前じゃないと俺嫌なの!爆ぜねえし!」



何が嫌だよ。

可愛い女の子に告白されて何が嫌だよ。

贅沢な野郎だな!



「お前さー、他のクラスから告られたりしてんだろー?

第二のモテ期かよ」


「人生にモテ期は三度あるって言われてる。

だから、私は後一回だな。お前後二回な」


「ライフみたいに言われても困惑するわ」


「お前は中二だったよな。私は知らんが」


「お前は高嶺の花すぎるんだよ!

成績優秀、ツンデレ、クールビューティー!

なのにいじめられてるって!絶対僻みだよ!」


「そこらへんは知らねえよ」



いじめる側に問題あんだろ。

性格ひねくれてるか親に問題があるんだよ。

…言い過ぎかもしれんが。

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作者名:リリムゥ | 作成日時:2018年5月13日 17時

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