logic ページ28
NO side
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「ねえ!ほら!何か言いなさいよ!」
高野はただ、冷たい目で見るだけだった。
「そこら辺にいるような優等生だったのに!
勉強しか友達がいないような奴だったのに!
今まで何をしても何も言わなかったのに!
なんであんたなんかが…!」
「…言っとくけどさあ?」
高野は自分の襟元を掴んでいる女子の手首を掴み、言葉を続ける。
「人に変なレッテルつけないでくれねえ?
なんだよ、勉強しか友達がいないって。
私だってやりたくて勉強やってんじゃねえよ。
つかよ、私高校入ってから勉強してねえぜ?
毎日勉強してる隠れ優等生な貴方がそんな私に負けるって…勉強の仕方わかんないの?
今まで何も言わなかったのはこんな低脳に動く必要ないって思っただけ」
挑発するように…否、挑発してそう言った高野。
女子は机に高野を叩きつけ、暴言を吐き続ける。
「いっ、つ…」
「ふっざけんな!
お前みたいな女が池田くんと合うわけない!
今すぐ別れろよ!」
いや、そもそも付き合ってもねえし。
そう思いながら高野は黙ってそれを聞いていた。
「おーい、もうそろそろ授業始まるぞ…って!
おい!お前ら何してるんだ!今すぐ離れろ!」
担任が入ってきて、二人を止める。
だが、女子の方は頑なに離さない。
真昼が止めに入ろうとすると、雁夜がそれを止めた。
女子は、言葉を続ける。
「犯罪者のくせに!
中二の頃、クラスメイト全員殺したんだろ!?
斧で全員の頭割って!」
その言葉で、教室が静かになる。
高野は少し反応をして、女子の方に視線を投げた。
「………」
高野は、何も言わなかった。
暗い瞳に怯えが少し混じっていた。
「その少し前にも生徒が一人死んだよな!
お前が殺したんだろ!?
飛び降りに見せかけて!」
なぜ、知っている。
高野は一人、ロジックを組み立てる。
最終結論はこうだった。
"あの二人が前世と情報をリンクさせた"
それしかありえなかった。
「と、とりあえず!高野は怪我ないか!?」
女子が担任に捕まえられる。
高野は机にもたれかかりながら、大丈夫です、と細く答える。
目の焦点があっていなかった。
「…【魔法発動 キマイラ・トリー」
高野が言い切る前に雁夜が口を封じる。
まるで、消すな、とでもいうような。
「…先生ぇー!
高野さんなんか色々キツイっぽいので早退させてください!」
そして、雁夜がそう言った。
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作者名:リリムゥ | 作成日時:2018年5月13日 17時