気持ちわりい… ページ26
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気持ち悪い。
吐き気がする。吐きそうだ。
「…私の父親以外でこんな人が気持ち悪いって思ったの初めてだよ…!」
そう吐き捨て、教室から出た。
廊下で大智と拓人にすれ違う。
「…あれ、A…」
「…んだよ、拓人」
「なんか嫌なことあった…?」
…よくわかるな、こいつ。
私はこういうイケメンなら許せる…。
「…転校生に好きとか言われた。
付き合って、とかよ。
…気持ち悪い。吐き気がする」
「…ああ、でも、うん。
Aは初対面の人にでも告られそう…」
「だが、あんな急に壁ドンしたり抱きしめたりしねえよ!
もう少し控えめだろ!普通は!」
「既に普通じゃないお前が何を言う」
たしかにそうだけれども。
「…あーもう、めんどくせえ…。
後から女子にとやかく言われそうだな…」
「また悪口とか陰口とか…?大丈夫…?」
「あと陰険ないじめとかな…。
…はあ…まあ、大丈夫。なんとかなるって」
「…本当に、無理すんなよ?」
大丈夫、なんとかなる、と返して二人と別れた。
…購買でなんかあるか見てくるか。
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NO side
「…あいつ、“なんとかなる”って言う時ほど精神的にキテるんだよな」
「うん…。大丈夫かな…」
「…わかんねえけど、大丈夫だと信じようぜ」
「(…A、大丈夫じゃないと思うんだけど…)」
高野と別れた後、二人はそんな会話をしていた。
一方、高野は購買で駄菓子を三つほど買って教室に戻っていた。
「(今、何処にも殆ど売ってないの買えた…!
駄菓子屋にも無かったりするんだよな…)」
池田とのことを殆ど忘れて、嬉しそうに教室に向かった高野。
真顔なので他人には喜んでいることなどわからないだろうが。
昼休みが終わる二十分ほど前。
教室のドアを開けると、その中にいた全員が高野を見た。
そんな刺さるような視線を物ともせず、高野は自分の席に座り、購買で買ってきた駄菓子を広げた。
そんな高野の前に三人の女子が立った。
「…ちょっと、池田君泣いてたよ?
やりすぎじゃない?」
「モテるからって調子のってるよね?」
「…ねえ、何か言ったら?」
予想していた通りだったがあまりにも面倒な展開に高野は溜息を零した。
そんな様子を見た三人はさらに激昂したようだ。
高野を無理やり立たせ、襟元を掴んでいる。
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作者名:リリムゥ | 作成日時:2018年5月13日 17時